彼の七不思議
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放課後―
まんまとお仕置きという名の特製プリントを贈呈された私は、それを鞄に突っ込み、何となく視線を窓側へと向ける。
良く晴れた日の夕方で、校庭がオレンジ色に染まっている。
屋上から見る夕日色の街も綺麗だろうなと想像して、帰る前に屋上に行ってみようと振り返ると、逆光に目が眩む。
数度の瞬きの後にうっすらと目を開けると、開いた扉に寄り掛かった人影。
『………る、かわ?』
「…何やってんだ、オメー」
ぼやける視界に捕らえた長身はこのクラスに1人だけ。
段々と近付いてきた姿は、今ではハッキリと確認できる。
『今帰るとこ。流川は?』
「タオル忘れた」
部活中だろう流川は、いつものかっちりとした制服姿とは大分印象が違う。
「…今度」
『ん?』
「試合見に来い」
『あ、うん。流川の凛々しい姿を見に行くよ』
「オゥ、」
"凛々しい"のところを否定しない辺り、案外自信家だなと思う。
「何やってんだキツネー!!」
突然の叫び声に2人で並んで窓の下を覗き込むと、真っ赤な頭がこちらを見上げている。
「うぬっ!その方は、マ、マサカかのじ……」
「ちげー」
言葉を遮って否定した流川に一通り悪態を吐いた桜木は、迎えに来た宮城先輩に胸ぐらを掴まれて引き摺られていく。
休憩の終わりを告げて去っていった2人を見送って、流川もじゃーなと教室を出ていく。
その大きな背中が視界から消えて思う。
手ぶらで部活に戻った流川に汗の滲みが無かったのは何故なんだろう。
そして最大の疑問。
どうして私は流川といるとこんなにドキドキするんだろう…。
.
→
まんまとお仕置きという名の特製プリントを贈呈された私は、それを鞄に突っ込み、何となく視線を窓側へと向ける。
良く晴れた日の夕方で、校庭がオレンジ色に染まっている。
屋上から見る夕日色の街も綺麗だろうなと想像して、帰る前に屋上に行ってみようと振り返ると、逆光に目が眩む。
数度の瞬きの後にうっすらと目を開けると、開いた扉に寄り掛かった人影。
『………る、かわ?』
「…何やってんだ、オメー」
ぼやける視界に捕らえた長身はこのクラスに1人だけ。
段々と近付いてきた姿は、今ではハッキリと確認できる。
『今帰るとこ。流川は?』
「タオル忘れた」
部活中だろう流川は、いつものかっちりとした制服姿とは大分印象が違う。
「…今度」
『ん?』
「試合見に来い」
『あ、うん。流川の凛々しい姿を見に行くよ』
「オゥ、」
"凛々しい"のところを否定しない辺り、案外自信家だなと思う。
「何やってんだキツネー!!」
突然の叫び声に2人で並んで窓の下を覗き込むと、真っ赤な頭がこちらを見上げている。
「うぬっ!その方は、マ、マサカかのじ……」
「ちげー」
言葉を遮って否定した流川に一通り悪態を吐いた桜木は、迎えに来た宮城先輩に胸ぐらを掴まれて引き摺られていく。
休憩の終わりを告げて去っていった2人を見送って、流川もじゃーなと教室を出ていく。
その大きな背中が視界から消えて思う。
手ぶらで部活に戻った流川に汗の滲みが無かったのは何故なんだろう。
そして最大の疑問。
どうして私は流川といるとこんなにドキドキするんだろう…。
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