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I miss you

翌早朝、宮城は彩子を後ろに乗せて自転車を漕いでいた。



校外での流川の追跡に自転車は必須アイテムである。



昨日入手した情報によると
流川は毎朝登校前に、とある公園でバスケの練習をしているという。



彩子の第六感が騒いだ。



きっとその公園に手掛かりがあるというのだ。



理由はともかく…



まるで恋人同士じゃねーか



宮城の鼻の下は伸び放題。



いつもつれない素振りの彩子だが
実は自分に「脈アリ」だと勝手に思い込んでいる。



流川に感謝しなきゃいけねーな



彩子の体温を背中に感じながら、澄んだ朝の風を切って宮城は颯爽とペダルを踏む。



とある公園に着いた2人が植え込みから中を覗くと
なるほど情報通り、流川がドリブルをしていた。



周りに人の気配は全くない。



しかしきっと何かが起きるはず、とそのまま見ていると流川の動きがピタリと止まった。



ついに想い人現る!!!



と思いきや、流川は急にボールを抱き締めて頬擦りし始めた。



 「「 ……… 」」



ここに来て、ついに宮城も流川が異常だと認めざるを得ない。


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