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I miss you

早速、次の日から
彩子と宮城のストーカー擬いの行為が開始された。



 「あいつが自分の口から相手の名前を言うわけないからね
 現場を押さえるしかないのよ!!」



女刑事さながらに張り切る彩子の鼻息は荒い。



宮城は宮城で、ずっと彩子と行動を共に出来ると思うと違う意味で鼻息が荒くなった。



手始めは昼休みの流川の追跡。



ちょっと想像しづらいが
お目当ての女子を陰から見ている可能性が無いとは言いきれない。



両手をズボンのポケットに突っ込み、口を尖らせて歩く流川の後を追った。



だが、彼が向かったのは誰もいない屋上だった。



 「ねぇ、アヤちゃん
 やっぱり昼寝じゃないの?」



2人が鉄の扉の隙間からそっと覗くと、流川がひとり膝を抱えて空を見上げいる。



 「あれ?寝てねーな」

 「シッ、静かにリョータ」



彩子に口を押さえられて赤面する宮城。



 「今あいつ、凄い大きな溜め息ついたわ
 …よっぽど好きなのね」



流川を慎重に観察する彩子を見ながら



オレだってアヤちゃんの事、大好きだぞー!!!



と心で叫ぶ宮城だった。


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