彼の七不思議
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「おい…」
『………』
「静夜」
『…っは、なに?』
「………」
自分から呼んでおいて、こちらをじっと見たまま話し出さない。
確かにボーッと考え事をしていて反応の遅れた私も悪かったとは思うけど…。
そして、ここでも1つ彼に対しての疑問が浮かぶ。
どうして彼は、私を下の名前で呼ぶのだろうか。
「おいって、……静夜」
『………ん、だから何って…』
今度は幾分小さな声で呼ばれ、チラリと視線を横に向ける。
「ん、」
指差す彼に倣って前を見ると、教壇の上から私を睨んでいる先生と視線が合う。
『っあ、は、はい!』
指名されたのを理解した私は返事と同時に起立をするも、質問の内容が分かる筈もなく、ただ無意味に教科書のページを捲る。
「…どあほう」
頬杖をついて一言そう漏らした彼は、お馴染みの欠伸を1つ溢して、シャープペンでちょんちょんと自分の教科書を指し示す。
『あー、えーっと…』
同じページを開いてみるものの、いつまでも答えられない私に痺れを切らせた先生から着席を命じられ、気まずいまま素直に腰を下ろす。
『答えを教えてよね…』
「知らねー」
『……あ、そ』
.
『………』
「静夜」
『…っは、なに?』
「………」
自分から呼んでおいて、こちらをじっと見たまま話し出さない。
確かにボーッと考え事をしていて反応の遅れた私も悪かったとは思うけど…。
そして、ここでも1つ彼に対しての疑問が浮かぶ。
どうして彼は、私を下の名前で呼ぶのだろうか。
「おいって、……静夜」
『………ん、だから何って…』
今度は幾分小さな声で呼ばれ、チラリと視線を横に向ける。
「ん、」
指差す彼に倣って前を見ると、教壇の上から私を睨んでいる先生と視線が合う。
『っあ、は、はい!』
指名されたのを理解した私は返事と同時に起立をするも、質問の内容が分かる筈もなく、ただ無意味に教科書のページを捲る。
「…どあほう」
頬杖をついて一言そう漏らした彼は、お馴染みの欠伸を1つ溢して、シャープペンでちょんちょんと自分の教科書を指し示す。
『あー、えーっと…』
同じページを開いてみるものの、いつまでも答えられない私に痺れを切らせた先生から着席を命じられ、気まずいまま素直に腰を下ろす。
『答えを教えてよね…』
「知らねー」
『……あ、そ』
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