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〔2〕
最初は興味本位で静夜に話し掛けて来たクラスメイト達も
1週間程経つとだんだん近寄らなくなって来た。
静夜には小さな頃から意識して人を遠ざける癖がある。
それはある意味、
静夜が自然に身に付けた自己防衛なのかもしれない。
しかし静夜は、ポツンと1人でいる事に
寂しいとか惨めだとかは特に感じた事はなかった。
父との長い流浪の生活が所詮人間は1人きりなのだと
知らず知らずのうちに彼女に悟らせていた。
(また寝てる…)
今日も隣の少年は机に突っ伏している。
「じゃあ流川、次……
また寝てるのか、仕方ない
静夜、次の英文 訳して」
「はい…」
彼の寝起きの悪さは教師達を震撼させているらしい。
(全く…、いったいどんな神経してるんだろう)
今までいろいろな人間を見てきたが
これ程変わった人間は初めてだった。
午前中は、ただひたすら寝ている。
弁当を食べて、また寝る。
そして放課後になるとムックリと起きて帰って行く。
ひょっとして何か複雑な事情で夜中に働いているのかもしれない。
考えてみれば、こうして隣の席になってから
まだ一言も話していない気がした。
まぁ、お喋りな奴よりは何百倍もマシではあったが…。
.
最初は興味本位で静夜に話し掛けて来たクラスメイト達も
1週間程経つとだんだん近寄らなくなって来た。
静夜には小さな頃から意識して人を遠ざける癖がある。
それはある意味、
静夜が自然に身に付けた自己防衛なのかもしれない。
しかし静夜は、ポツンと1人でいる事に
寂しいとか惨めだとかは特に感じた事はなかった。
父との長い流浪の生活が所詮人間は1人きりなのだと
知らず知らずのうちに彼女に悟らせていた。
(また寝てる…)
今日も隣の少年は机に突っ伏している。
「じゃあ流川、次……
また寝てるのか、仕方ない
静夜、次の英文 訳して」
「はい…」
彼の寝起きの悪さは教師達を震撼させているらしい。
(全く…、いったいどんな神経してるんだろう)
今までいろいろな人間を見てきたが
これ程変わった人間は初めてだった。
午前中は、ただひたすら寝ている。
弁当を食べて、また寝る。
そして放課後になるとムックリと起きて帰って行く。
ひょっとして何か複雑な事情で夜中に働いているのかもしれない。
考えてみれば、こうして隣の席になってから
まだ一言も話していない気がした。
まぁ、お喋りな奴よりは何百倍もマシではあったが…。
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