豊玉vs大栄
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
試合開始直後から豊玉は得意の速い展開で試合の流れを自分のものにしようとする。
しかし大栄はそれに全く怖気ずくことなく得点を重ねていく。
ラン&ガンの足を確実に仕留めるディフェンス、確実に点を取る為にじっくりとしたオフェンス。
かと思いきや、相手のスキをつくと一気に速攻で決める。
柔軟で且つ緩急のある動きに豊玉は翻弄された。
中でも前評判の高い土屋の動きは誰にも止められなかった。
彼のポジションはフォワード兼ガード。
以前はその長身とオフェンス力を買われてフォワードだったが、抜群のパスセンスと視野の広さからガードもこなすようになっていた。
二つのポジションをこなすようになった彼のスキルは大阪ではもはや敵無しであった。
無論、マークについていた岸本も彼を抑えきれずにイライラを隠しきれなかった。
たまらず土屋を睨みつける。
「チッ!土屋の奴、かっこつけおって!しかもスかした顔しよる。ムカツクわ」
「落ち着かんかい、岸本。熱くなりすぎや」
南が後ろから岸本をなだめる。
「何やねん、南!負けとんのわかっとらんのか!?」
「バカにすんなや。わかっとる」
「前半、まだ20点も取れてへんで!」
「俺らのラン&ガンの足が完全に抑えこまれとる。さすが大栄や。オフェンス力もさることながらディフェンス力もかなりのもんや」
平均130点取る豊玉のオフェンスに対して、前半の中盤でで20点にまで抑えている。
明らかに100点ゲームのスコアではない。
その原因は大栄のディフェンスであろう。
「アホか!冷静に分析しとる場合やないやろ!」
「わめくな、岸本。ラン&ガンでここまできたんや。向こうがディフェンスで俺らを抑えるなら、…突破したろうやないか」
豊玉のラン&ガンに賭ける思いは強かった。
是が非でもこの戦法を貫き通す…
それは南の「意地」でもあった。
.