雨の日に
空は一面灰色。
朝から雨が降っている。
ザーーーと屋根に落ちる雨粒がうるさいくらいだ。
「………」
そんな中、自宅玄関で一人たたずんでいる男がいた。
湘北高校バスケ部エース、流川楓15歳。
彼は腕を組んで考えていた。
この雨の中、学校へ自転車に乗っていくべきか、歩いていくべきか…
どちらを選んでも濡れる可能性は高いのだが、この大雨。
自転車で行くには危険すぎる。
しかし、徒歩で行くと時間がかかる。
そろそろ出発しなければ…
さて、どうしたものか。
「それが問題だ…」
はーっと息を吐き、2択の問題にうーんと頭を悩ませているとすぐさま後ろから母親がぴしゃりと一喝する。
「バカねぇ、こんな土砂降りの雨の中自転車で行ったらずぶ濡れになっちゃうでしょ。歩いていきなさい!」
「む……」
流川の問題は母親の言葉によってあっさり解決されたのであった。
「めんどくせぇ…」
梅雨のこの時期は雨が降る日が続いて、自転車愛用者としては非常に困る。
レインコートを着ればいい話だが、レインコートを着て登校する高校生はあまり見ない。
仕方なく流川は傘を差し、家を後にした。
.
朝から雨が降っている。
ザーーーと屋根に落ちる雨粒がうるさいくらいだ。
「………」
そんな中、自宅玄関で一人たたずんでいる男がいた。
湘北高校バスケ部エース、流川楓15歳。
彼は腕を組んで考えていた。
この雨の中、学校へ自転車に乗っていくべきか、歩いていくべきか…
どちらを選んでも濡れる可能性は高いのだが、この大雨。
自転車で行くには危険すぎる。
しかし、徒歩で行くと時間がかかる。
そろそろ出発しなければ…
さて、どうしたものか。
「それが問題だ…」
はーっと息を吐き、2択の問題にうーんと頭を悩ませているとすぐさま後ろから母親がぴしゃりと一喝する。
「バカねぇ、こんな土砂降りの雨の中自転車で行ったらずぶ濡れになっちゃうでしょ。歩いていきなさい!」
「む……」
流川の問題は母親の言葉によってあっさり解決されたのであった。
「めんどくせぇ…」
梅雨のこの時期は雨が降る日が続いて、自転車愛用者としては非常に困る。
レインコートを着ればいい話だが、レインコートを着て登校する高校生はあまり見ない。
仕方なく流川は傘を差し、家を後にした。
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