#21 流離人 vol.2
そんな中、富ヶ丘中から程近い四中との練習試合が行われる事になった。
四中とは学校の位置が近いため、よく練習試合が行われており、富ヶ丘中は連戦連勝していた。
特に1年からエース級だった流川を徹底マークするも四中は流川を押さえられずにいた。
そして、その流川がキャプテンになって初めての練習試合。
流川の気合もひとしおだ。
今回の試合は四中で行われる。
四中に向かう道、部員たちは「今回も勝てるだろう」と余裕の表情だったが、流川は違っていた。
責任からくるものでも緊張からくるものでもなかった。
『絶対に勝つ』
そんな思いでいっぱいだった。
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