娘のうつ病が少しずつ良くなっているので、ここらで朝の仕事を増やしてもいいかなぁ……と計画している母。

『朝の仕事』と言っても、自分の飲むコーヒーを温めるとか、解凍してあるサンドイッチを皿に移すとか、お弁当を作るとか、本当に簡単なこと。

しかも自分のためのこと。

そろそろ朝も、自分のことは自分でできるようになってもいいかなぁ……てことをチラッと言ってみたら、

『むりムリ無理むりムリ無理むりムリ無理……！！』という激しめの拒絶反応。

『何で無理なん？』と聞いてみると、

『だって朝は時間ないんだもん！』と。

時間がない……？

スゥーーー……

母は深呼吸で心を落ち着かせ、最強の武器『正論の剣』を装備し、娘を攻撃！！

『母は起きて出勤するまでの１時間20分で自分のことと家のことやってるんだよ？』

『アンタは起きて出勤するまでの45分を自分のためだけに使えるのに、何で時間がないの？』

『大体ね、スマホいじってる時間が長すぎるんだよ！』

『何か元気が出る曲ないかなー……って探しちゃあ聴いて、探しちゃあ聴いてを繰り返して、探してる時間が無駄！』

『何か面白い投稿ないかなー……ってＸを徘徊するのも無駄！！そんなのわざわざ忙しい朝にするな！』

『スマホいじらなかったら20分くらい時間が余るわ！』

容赦ない母の連続攻撃……しかもすべてが会心の一撃！！

娘はオーバーキル状態……！

『試しに明日の朝、スマホいじらないでみ？朝の眠さで動きがゆっくりだとしても……10分は時間余ると思うよ？』

『ワ……ワカリマシタ……』

瀕死の娘は頷くしかありませんでしたとさ。

これが昨夜の話。

そして今朝！！

ナント本当にスマホいじらないチャレンジをしてくれた娘……

いつもより３分も早く家を出ることができ、いつもより早い時間に職場に着いたそうな！

しかもお通じに付き合う余裕まであったとか……！

やはり時間がないわけではなく、自ら時間をなくしていたわけですね。

このチャレンジはしばらく続けて、慣れてきたら朝やる自分のことを増やしてもらおうかと思います。