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「ふぁぁ~~~…ねっむ。」
柔らかい日差しが増えてきたこの頃。
特にすることも無く私は十三番隊隊舎の廊下で
大きな欠伸をかましていた。
「平和だなあ……」
そう穏やかな空気が流れる中
その空気を破るかのように
後ろから激しい声が聞こえてきた。
「ゆい!何をしておるか!皆掃除をしておるのだぞ!!貴様も手伝わんか!」
「ルキア~もっと声のボリュームを落としてよぉ。頭に響くじゃんか。」
「たわけが!自分だけのうのうとしよって!」
その激しく凛とした声の持ち主は
うちの隊の副隊長である朽木ルキア。
「だってもう掃除大体終わってんじゃん!」
「完璧には終わっておらんだろう!」
毎度のやり取りを繰り返していると
またしても後ろから軽やかな笑い声が聞こえてくる。
「本当に仲が良いなお前たちは。」
「お…お疲れ様です!浮竹隊長!」
「うっきー!お疲れー!」
「ゆい!相変わらず隊長に対して、馴れ馴れしすぎるぞ!」
「えーだってうっきーはうっきーなんだし、しょうがないじゃん」
「白川はずっと変わらないな。よーし、じゃあこの掃除が終わったらお菓子をやろう。」
「お菓子…だと…!?今すぐ終わらせてくる!待ってて!!」
「あ!おい!ゆい!!……はあ。」
これが私のいつもの光景。
お父さんみたいに優しいうっきーと
同期で生真面目だけど天然なルキア、
ちょっぴりやかましい清音と仙太郎。
その次の役職に居るのが、私だ。
まだまだ大人とは言えない背丈と体型を
ひっさげながらこの瀞霊廷を飛び回る。
それが私。
「お、ゆい!ちょうどいい所に。これを八番隊まで持って行ってくれぬか」
いつも通り隊舎内を歩いていると
ルキアに頼み事をされる。
「はっ…はちばんたい!?」
「何故そんなに驚くのだ?」
「いや!なんでもない!分かった!持っていけばいいんだね!!」
書類を受け取り私はその場を離れた。
八番隊か…
何処の隊舎に行っても、私は私のままでいられるのだが、唯一私が私ではなくなる場所だ。
何故なら…
近づくにつれ心臓の音がうるさくなってくる。
なるべく会いませんように…会いませんように…
そう願っていたら、運良く渡しやすい人に遭遇した。
「あっ!七緒さん!」
安堵の息を漏らしながらその人に声をかけた。
「白川四席。どうなさいましたか?」
「あのね、この書類を渡しに来たの!」
その時、私の肩に誰かの手が乗った。
「お久しぶりだねぇ、ゆいちゃん。」
その声に全身に雷が落ちたような感覚になる。
肩に置かれた手はすぐに離れて
私の前にやってくる。
とても綺麗な薄ピンク色の羽織をなびかせながら。
あぁ……逢いたかった。
「お、お久しぶりです…京楽さん…。」
そう呟けば、あの人は微笑んだ。
「隊長!何処にいらしたんですか!」
「うーん…お散歩?」
「まったく…」
そして目の前で始まるいつもの2人の会話。
平謝りする姿も
媚びるように出すねっとりした声も
「…で、ゆいちゃんはどうしたんだい?何か渡してるように見えたけど…」
ぼーっと見つめてる私に気づいて
そう声をかけてくれるところも
「あ、そ、そうなんです…!これ、ルキアから頼まれて届けにきました…」
私の手から紙を受け取る男らしい手も
「ありがとう。ゆいちゃん。」
その男らしい手を私の頭に乗せて
優しく撫でてくれるところも
「隊長。それはセクハラです。」
「えぇ~、お堅いなぁ」
全部、全部……
「あ、私、ルキアに早く戻るように言われてるんで、ここで失礼します!!」
その場からすぐに離れた。
あのままだったら私
心臓がドキドキで爆発しそうになっていたから。
まだ頭にはあの人の温もりが残ってる。
暫く離れたあと私はその場に座り込んだ。
私は…あの人の全部が
「……好きだなあ。」
______________________________
私があの人に恋焦がれるようになったのは
真央霊術院を卒業して護廷十三隊に入隊して間もない頃。
うっきーに書類を渡すように頼まれて戻る最中
「あれ…どっちだっけ?」
瀞霊廷内で迷子になってしまった。
「あっちから来たから~…でも本当にこっちかな?」
周りを見渡すも方角すら分からない。
「もー早く帰って寝たいのに…!」
とため息を漏らした時に、後ろからたまーに聞いたことのある声する。
「あれェ?君、浮竹のところの子だよね?」
振り返ると、よくうっきーとお話していて
何回も見かけたことのある人が。
「あ…京楽さん!お疲れ様です!」
「お疲れさま。こんな所でどうしちゃったの?」
「じ、実は……」
私と同じ目線になるように屈んでくれて
私は事の経緯をぽつぽつ呟いた。
話し終えた後、京楽さんは軽やかな笑い声と共に私に手を差し伸べた。
「え?…え!?」
その手に混乱していると
「ボクもねぇ、丁度十三番隊に用があったんだ。一緒に行かないかい?」
こんな夜に…?でも2人は仲がいいから有り得るのかもしれない。
「…ダメかい?」
困ったような顔で呟く言葉に
私は…
「お、お願いします…」
と差し伸べられた手に自分の手を載せた。
「ふぁぁ~~~…ねっむ。」
柔らかい日差しが増えてきたこの頃。
特にすることも無く私は十三番隊隊舎の廊下で
大きな欠伸をかましていた。
「平和だなあ……」
そう穏やかな空気が流れる中
その空気を破るかのように
後ろから激しい声が聞こえてきた。
「ゆい!何をしておるか!皆掃除をしておるのだぞ!!貴様も手伝わんか!」
「ルキア~もっと声のボリュームを落としてよぉ。頭に響くじゃんか。」
「たわけが!自分だけのうのうとしよって!」
その激しく凛とした声の持ち主は
うちの隊の副隊長である朽木ルキア。
「だってもう掃除大体終わってんじゃん!」
「完璧には終わっておらんだろう!」
毎度のやり取りを繰り返していると
またしても後ろから軽やかな笑い声が聞こえてくる。
「本当に仲が良いなお前たちは。」
「お…お疲れ様です!浮竹隊長!」
「うっきー!お疲れー!」
「ゆい!相変わらず隊長に対して、馴れ馴れしすぎるぞ!」
「えーだってうっきーはうっきーなんだし、しょうがないじゃん」
「白川はずっと変わらないな。よーし、じゃあこの掃除が終わったらお菓子をやろう。」
「お菓子…だと…!?今すぐ終わらせてくる!待ってて!!」
「あ!おい!ゆい!!……はあ。」
これが私のいつもの光景。
お父さんみたいに優しいうっきーと
同期で生真面目だけど天然なルキア、
ちょっぴりやかましい清音と仙太郎。
その次の役職に居るのが、私だ。
まだまだ大人とは言えない背丈と体型を
ひっさげながらこの瀞霊廷を飛び回る。
それが私。
「お、ゆい!ちょうどいい所に。これを八番隊まで持って行ってくれぬか」
いつも通り隊舎内を歩いていると
ルキアに頼み事をされる。
「はっ…はちばんたい!?」
「何故そんなに驚くのだ?」
「いや!なんでもない!分かった!持っていけばいいんだね!!」
書類を受け取り私はその場を離れた。
八番隊か…
何処の隊舎に行っても、私は私のままでいられるのだが、唯一私が私ではなくなる場所だ。
何故なら…
近づくにつれ心臓の音がうるさくなってくる。
なるべく会いませんように…会いませんように…
そう願っていたら、運良く渡しやすい人に遭遇した。
「あっ!七緒さん!」
安堵の息を漏らしながらその人に声をかけた。
「白川四席。どうなさいましたか?」
「あのね、この書類を渡しに来たの!」
その時、私の肩に誰かの手が乗った。
「お久しぶりだねぇ、ゆいちゃん。」
その声に全身に雷が落ちたような感覚になる。
肩に置かれた手はすぐに離れて
私の前にやってくる。
とても綺麗な薄ピンク色の羽織をなびかせながら。
あぁ……逢いたかった。
「お、お久しぶりです…京楽さん…。」
そう呟けば、あの人は微笑んだ。
「隊長!何処にいらしたんですか!」
「うーん…お散歩?」
「まったく…」
そして目の前で始まるいつもの2人の会話。
平謝りする姿も
媚びるように出すねっとりした声も
「…で、ゆいちゃんはどうしたんだい?何か渡してるように見えたけど…」
ぼーっと見つめてる私に気づいて
そう声をかけてくれるところも
「あ、そ、そうなんです…!これ、ルキアから頼まれて届けにきました…」
私の手から紙を受け取る男らしい手も
「ありがとう。ゆいちゃん。」
その男らしい手を私の頭に乗せて
優しく撫でてくれるところも
「隊長。それはセクハラです。」
「えぇ~、お堅いなぁ」
全部、全部……
「あ、私、ルキアに早く戻るように言われてるんで、ここで失礼します!!」
その場からすぐに離れた。
あのままだったら私
心臓がドキドキで爆発しそうになっていたから。
まだ頭にはあの人の温もりが残ってる。
暫く離れたあと私はその場に座り込んだ。
私は…あの人の全部が
「……好きだなあ。」
______________________________
私があの人に恋焦がれるようになったのは
真央霊術院を卒業して護廷十三隊に入隊して間もない頃。
うっきーに書類を渡すように頼まれて戻る最中
「あれ…どっちだっけ?」
瀞霊廷内で迷子になってしまった。
「あっちから来たから~…でも本当にこっちかな?」
周りを見渡すも方角すら分からない。
「もー早く帰って寝たいのに…!」
とため息を漏らした時に、後ろからたまーに聞いたことのある声する。
「あれェ?君、浮竹のところの子だよね?」
振り返ると、よくうっきーとお話していて
何回も見かけたことのある人が。
「あ…京楽さん!お疲れ様です!」
「お疲れさま。こんな所でどうしちゃったの?」
「じ、実は……」
私と同じ目線になるように屈んでくれて
私は事の経緯をぽつぽつ呟いた。
話し終えた後、京楽さんは軽やかな笑い声と共に私に手を差し伸べた。
「え?…え!?」
その手に混乱していると
「ボクもねぇ、丁度十三番隊に用があったんだ。一緒に行かないかい?」
こんな夜に…?でも2人は仲がいいから有り得るのかもしれない。
「…ダメかい?」
困ったような顔で呟く言葉に
私は…
「お、お願いします…」
と差し伸べられた手に自分の手を載せた。
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