日記帳

アヴァロン・ル・フェとかいう性癖よくばりセット

2023/06/11 23:22
空想切除しました。ちょこちょこ胸糞とかクズという心をくすぐる感想を見受けたのですが、まさにそういうものが大好きな身としては心躍る唾棄でした。そして何より円卓というワード、円卓関連なら確実に私案件のストーリーだ!と思いワクワクしていました。
アヴァロン楽しみなんだよね〜と呟いたら「結論から言うとお前は死ぬ」と複数人から言われ、しかも私にとっての心臓たるSNとの関わりも深いということも言われていていました。一応腹は括ったつもりだったのですが、どうやら間違って首を括ったみたいです。fateシリーズの推しカプである士剣、セイバーの生前に絡むあれこれ、FGO初期からずっと一緒にやってきて心の友だと思っているトリスタン、あとHFの鬱々しさと絶望感が性癖の身には非常に刺さるものが多かったです。気にするな、致命傷だ!

主にセイバーとキャストリアの対比にSNを彷彿とさせていましたが、まさか直球で刺されるなんて聞いてないよ! fateルートに出たスチルや台詞が出た瞬間ずっとオエオエしていました。選定の剣を抜く時のあれ、めちゃくちゃ大好きで大嫌いです。高潔とは最も恐ろしく理解し難い純粋悪、時に悪辣な独善なぞより誰かをより深く傷つける凶器へと変貌する凶悪な在り方の総称だと思うのですが、彼女の王道も傍目にはそんな恐ろしいものでした。実際仕えた騎士達も、知った士郎も、見ていたキャストリアも彼女のそれに大なり小なり、それぞれの形で心の傷を負っています。傍観者である私にとってはその愚かしさを愛せずにいられないのですが、だからこそ一人の女の子の一生がそんなもので終わってしまった事に怒る士郎も好きです。終始引いて否定したキャストリアにもその面影を感じて、何とも言えない気持ちになりました。SNやってると刺さるという予言の意味、目の当たりにしてやっと理解しました。わあい作中のそれともリンクしたね。最高にのめり込めたなこんちくしょう。

作中とのリンクと言えば。アホみたいな腰痛で身動きが取れなくなって、これじゃあ仕事もままならないと休みを取ったんですよ。体が動かせない事以外は全くの健常者なので、座り込みつつアヴァロンをプレイして浮いた時間をあてていました。その時ちょうど27節の創世記をプレイしていたんですよねぇ……ちょっと居た堪れなくなりました。さすがに聖剣を打つ仕事抱えてたら悲鳴上げながらやったとは思うけど。
大地の成り立ちや人間の作り方は道中の描写にあったのでそこは驚かなかったけど、神を騙して毒殺やその動機、そしてそもそものターニングポイントはあまりにもシンプルすぎて全く予想していませんでした。妖精は基本的に単純明快で素直なのでしょうね。根本から悪質。でもケルヌンノスを殺したのはあくまではじまりのろくにん、なのに今に至るまで全ての妖精に罪があるとはなんぞや? 親の因果が子に報いる構図嫌いなんだが? と思ったものの、もう妖精という生物そのものの悪性が凄まじかったと気付けば……そらみんな有罪やなあ……と納得せざるを得ませんでした。コーラルやマイクは多分例外なんでしょうね。人間にも人間の道理から外れたヤバい奴がいるように、妖精にも妖精の悪性から外れた個体がいてもおかしくないから。

マンチェスターで繰り広げられた虐殺スチルも本当にひどい。あれを見た瞬間キャストリアの目見開きドン引き顔と同じになりました。ここにもろくな奴いねえ!と思ったら、バーゲストの行為が引き金になっていたのがキツいです。彼女の国民を守りたい気持ちに嘘はなかったと思います。自分はブリテンと共に終わるとしても、せめてわずかでもみんなを逃がせたら。それだけを希望にしていたバーゲストにあれはあまりにも残酷すぎる!!! 難儀な子ですよね彼女。他者を心から思う気持ちを持てるのに欲に逆らえない。どちらも現実なのがしんどいです。アドニスも食ってしまったと分かった時、なんかもう、何で言えばいいんでしょうね、この気持ち。声のような一音を締まった喉から小さく漏らすのが精一杯です。そして極め付けが連中の始末……円卓軍も住民もアドニスも、守りたかったものを何一つ守れないまま厄災と成り果てたバーゲストが辛いです。しかも「外に出してはいけない」と真逆の思いが生まれて殺すの……心の深い彼女がどんな気持ちだったのかと考えるだけで無念です。彼女を討つのが円卓の騎士だったことがせめてほんの少しでも凪いでくれたらと思います。
あと完走後に戴冠式のCMを見直して異国の地〜のフレーズに辛くなりました。間に合わなかったとか不慮の事故ではなく、出すべきでないものをこぼす前に殺しただけなのが何とも言えないですね。他の部分にも言えることですが、一番しょんぼりしたのがこの件なのでいっとうしょんぼりしました。

ずっとそこはかとない気持ち悪さを漂わせていたオーロラの中身も、外見に反比例しとんでもないものでした。こっそり予言の子側につきたがる存在が出るのは分かる、表向きは女王側と会話してても不思議はないと思っていたのですが、なんかずっとふらふらしているな、オーロラの中の核というか、信念のようなものが見えないな、二重スパイ的なものにも思えないし何なんだろう?さてはお前第三陣営か?などと思っていました。ふらふらしてて当然ですね。思い付きで言ってるんだもん。そら核だの信念だのが見えないわけだと納得しました。こいつが一番タチ悪いのでは?
ヤバいのは確かなのですが、でも悪とかクソみたいな、その言葉を用いる当人の価値観に依存する言葉で彼女を表現するのは違うよなぁ……とも思います。汎人類史と異聞帯、人間と妖精など分かりあうには隔たりが多すぎるんですよね。私の価値観で発言という乱暴を働くなら、まごうことなき邪悪なのですが、そもそもそういう生き物だし善悪の概念もないし……と思うと、軽率にクソ女とも言い難く。ゆるされよと歌う妖精達は自覚の有無はともかく、赦しを乞う必要を感じていると思うのですが、オーロラにそれはないですよね。それもあって彼女は悪と断じるには抵抗感を覚えます。これを書いてる時は完走したてで読み込みも解釈も甘いだろうから、違ってたらごめんね。ゆるされよ。

SN要素と胸糞性癖、特定キャラクターへの思い入れ補正などあちこち特攻が刺さる章でした。とりあえず落ち着きたくて乱文を書き散らしましたが、今晩はきっと興奮が抜けないと思います。とりあえず助けてほしい部分や書き留めたかったものだけ残しますが、これ以外にも絶句したり泣いたり虚無ったりしたのでぶり返すかもしれませんね。面白すぎてばーっと駆け抜けたからちょいと疲れました。とりあえず誰かの感想を見聞きして気を鎮めたいと思います。
この取るに足らない長尺なぼやきが、ついでに誰かの手慰みになればと思います。お腹すいた。

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