スキお礼SS

「……ね、これ、何回目のキスだと思う?」
「わかるわけないじゃないですか。何回したと思ってるんです」
「っすよねぇ〜。オレもわかんないや」
「君もわからないんですね?」
「そりゃあ、だって。最初はする度に何回目だ! って考えてたけど、もう十回目くらいからは考えなくなったっす」
「当然です。そんなことを考える余裕なんてくれてやりませんから」
「やだー、ジュンっちのスケベ」
「……実際、何回したんでしょうね」
「んー……多分百万回はしてると思うっす」
「まぁ、軽く超えているでしょうね」
「千……いや、億でも足んないかも? 億の上って何すか?」
「きっとそれでも足りませんよ」
「あ。ジュンっち、キスしたいって顔してる」
「しますか? 何兆、何京目かもわからないキス」
「どうしよっかなー……スゲー悩むから、目を閉じてじっくり考えるっす」
「なら、そのまま悩んでいてください……、……」
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