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(CCC7章冒頭デッドED)
それは絶対的な、覆しようのない、虚ろに沈むような絶望感。
その泥には底がない。底無しには希望がない。光がない。映らない。動かない。
──ああ、これはもう駄目か。
ギルガメッシュは動かなくなった己のマスターを見て、そう思った。
瞼を開きながらも微動だにしない。茶色い瞳はぼんやりと遠くを見ているようでもあり、何も見ていないようでもある。
抜け殻、或いは転がった石ころ。そう映ったことにギルガメッシュは不快感を覚えた。
嘗ては暗闇から這い上がり、命を賭して剣を手にしたほどの目映さすらあったというのに、今はそれも失われてしまった。
深く深く、溺水している。それが意思にせよ無意識にせよ、汚泥に捕らわれたことに変わりはなく、またギルガメッシュにとってもどちらでもよいことであった。
拍子抜けで呆気ない幕切れに、抜け殻となった姿を見据える目は鋭さを増す。愉しみを潰された腹立たしさと、何よりも胸を掻き毟りたくなるような失望が表情を険しくさせた。
急激に熱が冷める。夢中で耽っていた最中に、ふと我に返ったように。それまで賛美していたものが大したものではなかったと、飽きてしまうように。
そうなったら、もうそれは要らないものでしかなくなる。壊れた玩具に子供は興味を示さない。それと同じだ。
寝台の縁に座り、マスターの髪を一度だけ梳く。さらさらと指から零れていったそれを惜しむこともなく、険しかった表情も冷めて、何を浮かべることもなく。
殺そう。
そう思った。
それは絶対的な、覆しようのない、虚ろに沈むような絶望感。
その泥には底がない。底無しには希望がない。光がない。映らない。動かない。
──ああ、これはもう駄目か。
ギルガメッシュは動かなくなった己のマスターを見て、そう思った。
瞼を開きながらも微動だにしない。茶色い瞳はぼんやりと遠くを見ているようでもあり、何も見ていないようでもある。
抜け殻、或いは転がった石ころ。そう映ったことにギルガメッシュは不快感を覚えた。
嘗ては暗闇から這い上がり、命を賭して剣を手にしたほどの目映さすらあったというのに、今はそれも失われてしまった。
深く深く、溺水している。それが意思にせよ無意識にせよ、汚泥に捕らわれたことに変わりはなく、またギルガメッシュにとってもどちらでもよいことであった。
拍子抜けで呆気ない幕切れに、抜け殻となった姿を見据える目は鋭さを増す。愉しみを潰された腹立たしさと、何よりも胸を掻き毟りたくなるような失望が表情を険しくさせた。
急激に熱が冷める。夢中で耽っていた最中に、ふと我に返ったように。それまで賛美していたものが大したものではなかったと、飽きてしまうように。
そうなったら、もうそれは要らないものでしかなくなる。壊れた玩具に子供は興味を示さない。それと同じだ。
寝台の縁に座り、マスターの髪を一度だけ梳く。さらさらと指から零れていったそれを惜しむこともなく、険しかった表情も冷めて、何を浮かべることもなく。
殺そう。
そう思った。
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