「見回りきましたー‼何か、ちょっと待って」

賽の河原にて、見回りの仕事を開始しようとすると、電話がかかってきた。
出ると切羽詰まったような声で緊急事態だと言われた。

「はい?え、暴動??うん、うん………マジか、えぇ…うそ…うん、うん…わっかりました、できるだけ早めにつけるようにするよ、うん、うん、それまでは頑張って、それじゃ」
「どうかしたの??」
「うお茄子?!」
「すいません！お前いきなりどっか行くなよ！」

電話を切るといつの間にか茄子がすぐ隣にいた。
その後に保護者（唐瓜）が来た。

「いやね、飲んべえが落ちるとこで暴動だってさ」
「暴動??よく海外なんかで起こるあれ??」
「そうそう、よく知ってるね」
「でも、暴動なんて大変スね」
「まあ、起きた場所によるかなー、」
「そうなんスか??」
「うん、あ、もう行ってあげないと、ごめんね2人共!!」

そう言うと、袴の裾をたくしあげ、走り去っていった。

「はえー……」
「なんかカッコよかったね唐瓜」
「2人共、手を動かしなさい」

##悠##が走り去った後を眺めていると、後ろから声をかけられた。振り向けば、見慣れた黒い着物。

「「鬼灯さま！」」
「？」
「さっき##悠##さんが見回りにきてたんですよ」
「そうでしたか」
「でも、暴動が起きたーって走って行っちゃった」