4-2 サンプル(標本)
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「話は戻りますが、私の家は、大事な試験の前や試合で勝った時でも、キスやハグをする家庭ではなかったですが、別に男女関係に支障は感じないので多分大丈夫ですよ」
的場さんはくすくすと笑う。
何が『多分大丈夫』なんだろう?何を心配しているんだっけ?具体的に何を心配しているのか、そもそもわからないんだった。
それがわからないのが、5歳の歳の差なのか。
「…思ってたよりずっと面白いなぁ」
胡座をかいた右膝に右肘をつけて頬杖をつくと、よくわからない独り言を言ってこちらに視線向ける。
赤銅色の虹彩…
「……あ、もう起き上がれるみたいです」
見つめられて何だか居た堪れなくなって、布団から身体を起こしたら、ぐらりとよろめいた。
後ろに倒れそうになった身体を的場さんがサッと支えてくれた。
「急に起き上がると危ないですよ」
「…すみません、大丈夫です」
的場さんから身を引いてしっかり座ろうとしたけれど、そのまま布団に身を乗り出してきた的場さんは私の何故か私の隣に来て、私の右肩を抱くように引き寄せて一緒に布団の上に座る。
「…あの、もう大丈夫です」
この状況は何なんだろう?
「慣れていないなら、まずは触れられることに慣れてください」
「……」
軽く立てた左膝に置いていた私の左手に的場さんがそっと触れる。
これは避けてもいいのかな?
そろーりと、膝を立てていない右側、布団についた右の掌に重心を移動してみたけれど、右肩を抱かれているのですぐに戻された。
「……」
「……」
何か言ったほうがいいのかな?何を言ったらいいんだろう?
ドイツで馴れ馴れしいクラスメイトにNimm deine Finger weg!くらい言ったことあるけど、ドイツ語喋ってる時の私って案外気が強いのかな…。
的場さんの指先が、私の手の甲から指へ…
「…手、なんか汗かいてきます…」
膝から手を離してパタパタと振ってみせることで、的場さんの手から逃れたけれど、的場さんは
「緊張してますね。手がとても冷たい」
とくすくす笑って身体をずらし、私を正面から抱き込む。
どうしたらいいのかわからず硬く身構えたままの身体を引き寄せて、背中を優しくさするように撫でられる。
胸板の硬さに、男の人なんだなとなんとなく意識するけれど、それよりもこんな風に人に抱きしめられるのはいつぶりだろう…。暖かい…。
右耳を付けた胸から伝わる鼓動。脈拍68〜71回毎分。異性に慣れている人にとっては緊張するほどのことでもないのか。
暖かい…。
いつのまにか緊張が抜けて的場さんに身を預けるように抱き込まれたまま心拍を数え続ける。
眠い…。
「…えっ!?手、手入ってます!」
うとうとしてきたところで、ブラウスの裾から入った手が肌着をたくし上げて素肌に触れた。
「入れているんですよ」
耳の近くに顔を寄せて囁く声は、呼気を多く含んで耳元の髪を揺らす。こういうのを妖艶というのだろうか。
「…ホー…」
なんと返事をしたらいいかわからず、またフクロウのような変な声を出してしまった。
「あまり怯えたり緊張されても困りますが、異性として意識されなすぎるのはもっと困りますからね」
さっきよりさらに耳に唇を寄せて
「私が君をそういう対象として見ているということは覚えておいてくださいね」
と囁くと、的場さんは一度だけ私の腰に触れてから手を離し、スッと立ち上がった。
「さて、プリン食べましょうか」
的場さんはくすくすと笑う。
何が『多分大丈夫』なんだろう?何を心配しているんだっけ?具体的に何を心配しているのか、そもそもわからないんだった。
それがわからないのが、5歳の歳の差なのか。
「…思ってたよりずっと面白いなぁ」
胡座をかいた右膝に右肘をつけて頬杖をつくと、よくわからない独り言を言ってこちらに視線向ける。
赤銅色の虹彩…
「……あ、もう起き上がれるみたいです」
見つめられて何だか居た堪れなくなって、布団から身体を起こしたら、ぐらりとよろめいた。
後ろに倒れそうになった身体を的場さんがサッと支えてくれた。
「急に起き上がると危ないですよ」
「…すみません、大丈夫です」
的場さんから身を引いてしっかり座ろうとしたけれど、そのまま布団に身を乗り出してきた的場さんは私の何故か私の隣に来て、私の右肩を抱くように引き寄せて一緒に布団の上に座る。
「…あの、もう大丈夫です」
この状況は何なんだろう?
「慣れていないなら、まずは触れられることに慣れてください」
「……」
軽く立てた左膝に置いていた私の左手に的場さんがそっと触れる。
これは避けてもいいのかな?
そろーりと、膝を立てていない右側、布団についた右の掌に重心を移動してみたけれど、右肩を抱かれているのですぐに戻された。
「……」
「……」
何か言ったほうがいいのかな?何を言ったらいいんだろう?
ドイツで馴れ馴れしいクラスメイトにNimm deine Finger weg!くらい言ったことあるけど、ドイツ語喋ってる時の私って案外気が強いのかな…。
的場さんの指先が、私の手の甲から指へ…
「…手、なんか汗かいてきます…」
膝から手を離してパタパタと振ってみせることで、的場さんの手から逃れたけれど、的場さんは
「緊張してますね。手がとても冷たい」
とくすくす笑って身体をずらし、私を正面から抱き込む。
どうしたらいいのかわからず硬く身構えたままの身体を引き寄せて、背中を優しくさするように撫でられる。
胸板の硬さに、男の人なんだなとなんとなく意識するけれど、それよりもこんな風に人に抱きしめられるのはいつぶりだろう…。暖かい…。
右耳を付けた胸から伝わる鼓動。脈拍68〜71回毎分。異性に慣れている人にとっては緊張するほどのことでもないのか。
暖かい…。
いつのまにか緊張が抜けて的場さんに身を預けるように抱き込まれたまま心拍を数え続ける。
眠い…。
「…えっ!?手、手入ってます!」
うとうとしてきたところで、ブラウスの裾から入った手が肌着をたくし上げて素肌に触れた。
「入れているんですよ」
耳の近くに顔を寄せて囁く声は、呼気を多く含んで耳元の髪を揺らす。こういうのを妖艶というのだろうか。
「…ホー…」
なんと返事をしたらいいかわからず、またフクロウのような変な声を出してしまった。
「あまり怯えたり緊張されても困りますが、異性として意識されなすぎるのはもっと困りますからね」
さっきよりさらに耳に唇を寄せて
「私が君をそういう対象として見ているということは覚えておいてくださいね」
と囁くと、的場さんは一度だけ私の腰に触れてから手を離し、スッと立ち上がった。
「さて、プリン食べましょうか」
