惑う霧氷の彼方

――その日、私は大切なものをふたつ失いました。

ある日、少女が目覚めると見知らぬ場所にいた。

山間の小さな集落…
…だが、そこは生者と死者の住まう狭間の世界だった。

――死者は霧と共に現れる…
小さな集落に伝わる伝承に隠された秘密とは?

そして、少女が失った大切なものとは一体…?
小さな集落に死者たちの霧が包み込み…
今、悲しみの鎮魂歌が流れる…

それは、悲しく淡い願いのこめられた…失われたものを知る物語――

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