4話:禁断の墓標
そんな時、窓の外から誰かの笑い声が聞こえてきた…それも、すぐ近くから。
初めは私の気のせいか、空耳か…と思ったのだけど――傍にいる
この笑い声は、2人の女の子…たぶん、私とそんなに年が変わらないような感じもする。
ひとりは聞いた事がある――そう、
だけど、窓の外には誰もいるわけがない……だって、私の病室は2階の中央辺りなのだから。
もちろん、ベランダなんてないから人が隠れる事はできない。
目に見えない誰か――少なくとも、
どうするか考えていると、ふと
――知っている声がしても、返事をせず…耳を塞ぎなさい。
そうだ…気をつけるように、
声が惑わすだけだから、って――
私は、動揺している
初めは信じられないといった様子で私を見た
もちろん、私も耳を塞いで声を聞かないようにする。
…やがて、声と気配が窓から遠ざかっていくような――そんな雰囲気がわかり、私と
お互いに何も異変が起こっていないのを確認して、もう一度安堵のため息をつく。
「…何だったのかしら?」
今は何者の気配もしない窓の方に目を向けながら、自然と言葉がこぼれた。
もし、すぐに
あの気配は――
様々な疑問が浮かび上がってくるけど、私にはまったく答えがわからなかった。
多分…
少し落ち着きを取り戻したらしい
一体どうしたのか…気になって
「あ…あれ、姉様の――」
そちらの方へ視線を向けると、真っ白な扉に赤い文字が浮かび上がっていた。
よく見ると、血のように赤い何かでこう書かれていた……
『あなた達の負け…いい加減に諦めなさい。私を失望させないで』
これを書いたのがお姉さんである、と
「きっと、私が姉様の頼みを聞かなかったから…怒っているんだ」
「そんな…」
でも、妹の手を汚させる事を望んだり…生命の危機にさらしたりなんてしないんじゃないかしら。
――あの文字も、
……その時、外で騒がしい声がした。
もしかすると、さっき私達の元に現れた何かが姿を現したのかもしれない。
お互いに顔を見合わせた私達は、慌てて窓の外を覗いてみた。
流石に、窓を開けるのは少し怖かったので――閉めたままで。
集落の人達が森から戻って来たらしい
よく見ると、
おそらく、森に入っていった人のひとりなのだろう……
「ぁ…あれは、
驚いたように声を出した
――この時、誰もあんな事が起こるなんて……まったく考えていなかったように思う。
そう…それは、まるで悪夢の続き――
ううん、もしかすると
…だって、それは前触れもなく訪れたのだから。