12話:永久の闇への旅路
激しい爆風と音……そして、何処かが崩れ落ちていく衝撃から母娘 を守ろうとこの身を盾にして庇ったまま気を失ってしまったらしい。
意識を失っていたのはほんの短い間だったようだが、長く気を失っていたような感覚だ。
ゆっくり身を起こすと、細かな瓦礫の欠片や砂埃が後頭部や背中に降り積もっていたようでパラパラと落ちてきた。
爆心地から少し離れた位置だったが、あの爆風によってこちらに飛んできたのだろう……
母娘 の様子をうかがうと目立った怪我はしていないようだが、やはり爆発の衝撃で気を失っていた。
2人の無事に安堵し、次に部下達へと視線を向ける。
どうやら彼らも自分と同じく、母娘 や他の仲間達の無事を確認し合っているようだった。
周囲に目を向けてみると炎がくすぶり、崩れ落ちた天井や柱などの瓦礫だらけで動いている人影は何処にもない。
――正気を保つ者や狂った者達は、この爆発で生命を落としてしまっただろうか?
建物全体がほぼ倒壊しており、しばらくは飛行艇の発着に使えないだろう……間違いなく、物流や人の流れなど滞るだろう。
内心、深いため息しかでなかった。
それよりも、他の生存者を探している時間はないだろう……あまりにも大きな爆発騒ぎだったのだから、すぐにでも軍が動く可能性は高い。
何処の隊が来るのかわからないが、現場 にいる民間人である母娘 は疑いをもたれ拘束されるだろう。
これまでの状況――倉世 が教えてくれた情報を考慮すると、母親の方は拘束されれば秘密裏に処分だろう。
娘の方は処分を免れたとしても、おそらく生涯軟禁となる。
そうなれば、今回の件は闇の中……本当の罪人達は、何事もなかったように過ごすだろう。
倉世 の言っていた【古代兵器 】というものも関係あるようだが、それをどうやって調べるか……
(確か…《闇空の柩》だったか――その組織に接触する為には、やはり学舎の理事長に会う必要があるな)
下手な動きをすれば、倉世 から託された手帳の存在 が露見してしまう…久知河 達に、手帳 を奪われるわけにはいかない。
それに時間が経つと真実を知る者達は消されるか、身を隠すしかなくなる……もしそうなれば、倉世 が最期に伝えてくれた事を知れないだろう。
母娘 を安全な場所に匿い、なんとかして学舎の理事長に接触しなければ。
今、自分の信頼できる存在は――学舎の後輩であり、現在は部下となった彼らだけだ。
……だが、何も知らない彼らを巻き込んでいいのかと迷いもある。
どちらにしても、このまま無事でいられる保証は何処にもないわけだ。
俺は倉世 が言っていた事実を伏せ、久知河 や第六王子達が為そうとしている事を彼らに話した。
この先どうするかを、俺 が決めるのではなく彼ら自身の判断で決めてもらうつもりだ。
――例え…それを知った彼らが協力を拒み、敵対する事となっても責められないだろう。
話を聞き終えた彼らは、互いに顔を見合わせ考え込んでいるようだった。
おそらく、俺の話が大きい上に信じられないような内容だったので困惑しているんだろう……
俺も倉世 から聞かされた時、似たような気持ちだったのでわかるが。
十数分くらいだろうか、考えた彼らは答えをだした――俺に協力する、と。
母娘 はまだ目を覚ましていない…その間に、彼らと簡単に打ち合わせをした。
もうじき港 に軍がやって来る……それまでに、段取りを決めておかなければならないからだ。
俺達は手短に話し合い……そして、未だ気を失っている母娘 に声をかける。
目を覚ました彼女達は、港 の状態を確認して愕然としていた。
***
意識を失っていたのはほんの短い間だったようだが、長く気を失っていたような感覚だ。
ゆっくり身を起こすと、細かな瓦礫の欠片や砂埃が後頭部や背中に降り積もっていたようでパラパラと落ちてきた。
爆心地から少し離れた位置だったが、あの爆風によってこちらに飛んできたのだろう……
2人の無事に安堵し、次に部下達へと視線を向ける。
どうやら彼らも自分と同じく、
周囲に目を向けてみると炎がくすぶり、崩れ落ちた天井や柱などの瓦礫だらけで動いている人影は何処にもない。
――正気を保つ者や狂った者達は、この爆発で生命を落としてしまっただろうか?
建物全体がほぼ倒壊しており、しばらくは飛行艇の発着に使えないだろう……間違いなく、物流や人の流れなど滞るだろう。
内心、深いため息しかでなかった。
それよりも、他の生存者を探している時間はないだろう……あまりにも大きな爆発騒ぎだったのだから、すぐにでも軍が動く可能性は高い。
何処の隊が来るのかわからないが、
これまでの状況――
娘の方は処分を免れたとしても、おそらく生涯軟禁となる。
そうなれば、今回の件は闇の中……本当の罪人達は、何事もなかったように過ごすだろう。
(確か…《闇空の柩》だったか――その組織に接触する為には、やはり学舎の理事長に会う必要があるな)
下手な動きをすれば、
それに時間が経つと真実を知る者達は消されるか、身を隠すしかなくなる……もしそうなれば、
今、自分の信頼できる存在は――学舎の後輩であり、現在は部下となった彼らだけだ。
……だが、何も知らない彼らを巻き込んでいいのかと迷いもある。
どちらにしても、このまま無事でいられる保証は何処にもないわけだ。
俺は
この先どうするかを、
――例え…それを知った彼らが協力を拒み、敵対する事となっても責められないだろう。
話を聞き終えた彼らは、互いに顔を見合わせ考え込んでいるようだった。
おそらく、俺の話が大きい上に信じられないような内容だったので困惑しているんだろう……
俺も
十数分くらいだろうか、考えた彼らは答えをだした――俺に協力する、と。
もうじき
俺達は手短に話し合い……そして、未だ気を失っている
目を覚ました彼女達は、
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