12話:永久の闇への旅路

新暦1092年遊月ゆうつき29日の早朝――めい国の王都・夢明むめいにて四件の爆発事件が発生した。
現場となったのは、主要となる港と王城の西棟…そして、離宮である『灰桜はいざくら宮』と『月白げっぱく宮』である。

死傷者多数で、亡くなった者の中に王族数人が含まれていたという……
何名もの王族が亡命や行方不明となっているのもあり、今回の件はもちろん――玖苑くおんの事件も、王位継承権の争いが原因ではないかとまことしやかに言われていた。


翌30日にはめい王・芙実乃ふみのが48歳という若さで病死し、王の遺言にて王太子に第六王子である知草ちぐさが拝命したと発表される。
本来ならば継承権一位の第一王子が就くはずであったが、外交から戻る途中に飛行艇が墜ち……生命を落とした為だ。

未成年であるのですぐ王位には就かず、成人するまでの一年を王太子として公務をこなし…成人と同時に王位に就く事が決まった。
……それが本当に亡くなった王の遺言であったのか、誰にもわからないままだ。


――そして、世界は混沌に飲み込まれ…物語は新たな舞台へと移っていくのである。










[終]
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