序章
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その日は、変に運が良かった
同じ時間に通勤している道なのに信号は全部青になり、ただ早く会社に着いただけで珍しく上司に誉められた
お気に入りのコンビニスイーツの限定版が買えて、仕事では些細なミスすら無く定時に帰れた
こんなに運が良い日なんて滅多にないと思っていたし、明日にはまた普通にストレスが溜まる毎日が続くんだろうと覚悟していた
だけど、私の稚拙な予想も裏切られ、陳腐な覚悟は打ち砕かれた
『ぅ、あ゛……』
「あ、あれ…?お前、誰?ミカは…?俺のミカはどこだよ!?」
知るかよ、ストーカー野郎が
最近不審者が出てるって近所のお姉さま方が教えてくれけど、コイツのことなんだなと理解した
そして男がしでかした事もバレて辺りは騒然だ
当事者の私は口を利くことも出来ないけど、ストーカー野郎が捕まるのは確実だから良しとするか
あーぁ、今までで最高に嫌な日になっちゃったよ
まさか四十路 手前で死ぬとは…地元の友人達に怒られるかもしれないな
結婚もしないで仕事に生きるだけの人生だったけど、それなりに充実してたと思う
あぁ、眠たいな
もう、寝てもいいよな…
享年36歳
これが私の至って普通な人生の幕引きである
同じ時間に通勤している道なのに信号は全部青になり、ただ早く会社に着いただけで珍しく上司に誉められた
お気に入りのコンビニスイーツの限定版が買えて、仕事では些細なミスすら無く定時に帰れた
こんなに運が良い日なんて滅多にないと思っていたし、明日にはまた普通にストレスが溜まる毎日が続くんだろうと覚悟していた
だけど、私の稚拙な予想も裏切られ、陳腐な覚悟は打ち砕かれた
『ぅ、あ゛……』
「あ、あれ…?お前、誰?ミカは…?俺のミカはどこだよ!?」
知るかよ、ストーカー野郎が
最近不審者が出てるって近所のお姉さま方が教えてくれけど、コイツのことなんだなと理解した
そして男がしでかした事もバレて辺りは騒然だ
当事者の私は口を利くことも出来ないけど、ストーカー野郎が捕まるのは確実だから良しとするか
あーぁ、今までで最高に嫌な日になっちゃったよ
まさか
結婚もしないで仕事に生きるだけの人生だったけど、それなりに充実してたと思う
あぁ、眠たいな
もう、寝てもいいよな…
享年36歳
これが私の至って普通な人生の幕引きである
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