あなたは明誠学園の生徒です。学年はお話によって変わるかもしれません。柔軟に対応いただければ幸いでございます。
田代健太朗
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ヘトヘトの一日が終わり、私はA棟の美術室にいる。美術部員でもないのに。
先程まで授業で使っていたのか、絵の具匂いが残っている。
「あれ〜?確か昨日この席に座った気がするんだけどな〜。」
美術室に入ると、廊下側にホワイトボード。それを中心にコの字型に机が並んでいるのだが、私はいつもホワイトボードから見て左の1番手前に座っている。そこに置き忘れたであろう、カバーにうさぎのキャラクターが描かれた消しゴムを探しているが見つからない。引き出しの奥をさぐっても、誰かが入れたのか消しゴムのカスやら練り消しの塊やらしか出てこない。
「うわぁ…手真っ黒になっちゃった」
私は昨日の美術の授業が終わったあと、そのまま消しゴムだけ置き忘れて帰っていた。それを探しに1日経った今さら、探しに来ている。なぜこの時間なのかというと、美術部員が来る前のこの時間が、1番他の生徒に会う確率が低いのでわざわざ狙ってきたのだ。人と鉢合わせた時の気まずさといったら想像しただけで倒れそうになる。
「どこに行ったの!私のうさぎの消しゴム!」
机の裏や下を必死に探すが見つからない。
「消しゴム、盗られちゃったかな…。消しゴムなんて誰が盗むの〜!」
「悪い俺かもしれない。」
「わーっ!!」
「確か2組の藤実だったか?」
「な、何故それを…」
「中等部時代同じ野球部だった奴がいるからそいつ伝いで知ってる感じだ!」
「」
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