小ネタ
SSよりも小さなお話を置く場所。
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天魔界事変
20180127(土)04:39俺には親友とも悪友とも言えるような仲のヤツが居る。
そいつは何かにつけて「ネクタイの柄が変」だの「そのシャツは有り得ない」だの「スーツの色が馬鹿なんですか?」だの文句を言う。
けれども生来の世話焼きなのか色々言いながらも付き合ってくれる良い奴だ。
神に対しての反骨精神と言うか同族嫌悪が少々酷いが、神が信頼する天使だったと思う。
そんなそいつがこの度『堕天願い』を出した。
「まじか」
「まじです」
「……まあ、あの魔王様お前の理想そのものだったからな」
「あんなにも素敵な方がこの世にいらっしゃるとは!嗚呼…百年後が楽しみです!」
堕天願いは百年後に受理される。
色々ツッコミたいが、こいつが楽しそうなら良いかと俺は肩を竦めた。連作幕の外
天魔界事変
20180127(土)04:38脆い方だと思いました。
とても脆い方だと。
それでもわたくしはそんなあなた様が大好きで、存在自体が尊くて、愛おしい。
こんな感情、わたくしはあなた様に出逢って初めて抱きましたわ。
故に、わたくしはあなた様を傷付ける存在は許しません。
あなた様がご命令くださるのならばそこが地獄の果てでもついて参ります。
「わたくしは魔王様が側近の淫魔リリー。魔王様に仇なす者に断罪を行うモノ」
魔族としては下級の淫魔であるわたくしを能力で買ってくださった魔王様。
あなた様の為ならばこのリリー、死出の旅時までもをお供致します。連作幕の外
天魔界事変
20180127(土)04:37きみを見た瞬間、これが最初で最後の恋だと思った。
「魔王ー!」
「喚くな蛆虫」
「そんなこと言う魔王もめちゃくちゃ愛してる!」
「蛆虫は脳に蛆でも湧いているのですか?絶命すれば良いのに」
「酷いなぁ」
凛とした佇まいだとか。
真っ直ぐに前を見据える金の瞳とか。
不思議なグラデーションの紫色の髪とか。
魔王を形成するすべてが好きで。
愛しくてたまらないのに。
「蛆虫」
「なぁに?」
「甘味を奢りなさい」
「ふふ、魔王の為なら喜んで」
きみに触れることすら出来ない僕は、とんだ臆病者だね?連作幕の外
灰音
20180123(火)14:11「小松くん。鬱陶しい」
「だぁって!瑠璃葉がかわええのが悪いんやもん」
「人のせいにしないでください」
「……お前ら、良く毎日毎日そんなことやってて飽きねぇな」
「飽きるわけないやん」
リツはアホやなぁ、と大河は笑うが、アホなのはお前だ色惚け野郎。
「好きな子と居れて、幸せやない男は居らんやろ?」
「……分からんでんない。が、瑠璃葉が迷惑してるからやめろアホ」
「りっちゃん……!」
感動の表情を浮かべる瑠璃葉の頭を撫でてやれば、猫のように擦り寄ってくる。
「あ、狡い」
「小松くんもりっちゃんに撫でられたいの?」
――ちょっと、最近大河が可哀想になってきた。連作幕の外
2017/節分
20180123(火)14:09「鬼は―そとー」
無表情、感情の籠らない声で豆を撒く。
バラバラ。バラバラ。
撒かれていく豆の量は合計三袋。
「いったい!痛いよ!」
「やめる?」
「もっとお願いします!」
「私はやめたい……」
この変態の恋人と付き合い出してから、節分はとても憂鬱だ。変態詰所
そっちの景色は綺麗か
20180123(火)14:07SS
『明日も俺は、変わらず息をする』
息をするだけの人生に疲れだなんて存在しない。
そんな感情すらも、俺からは消えてしまった。
なあ?お前と見た景色も、飯も、すべてがすべて色褪せた。
隣に居て欲しいとか、側に行きたいとか思わねぇけど。
ただ、そっちの景色はどんなだろうな、と。
そう思うときは、たまにあるよ。続かない筈だったその後
その世界は優しいか?
20180123(火)14:06SS
『世界を敵に回したって愛したかったひとがいる』
人間が好きだった君はきっとそんなことは望んでなくて。
俺が笑って暮らせる未来を望んでくれただろう。
けれどやはり無理なのだ。
守らなければならない人間を見ただけで吐き気がする。
人間なんて滅びてしまえばいい。……俺も含めて。
なあ、君が今居る世界は、優しいか?続かない筈だったその後
ついったlog
20180123(火)14:04恋は難しいわ。
彼女は呟いた。
そうだなぁと返す。
しゃくり、しゃくり、アイスを食べる音だけが響いた。
暑いねと不意に言われる。
夏近いから、と言えば嫌な季節だわと眉間に皺を寄せる彼女。
どうして嫌なの?と問えばアイスを舐めながら言われた。
「貴方と出逢った季節だからよ」
馴染んだ皮肉に笑った。ついったlog
ついったlog
20180123(火)14:04「君の寿命が尽きるまで生きられたら良かったのに」
「龍である私と同じ刻を生きたいと?ヒトの分際で?」
愚かな。と言う彼女は、けれど優しい声音で。
「僕も君と同じになりたいな」
それは叶わない願いではないと、けれど彼女は叶えないと。
「愚かな」
「人は愚かなんだよ」
そう言えば、そうだったなと彼女は笑った。ついったlog
ついったlog
20180123(火)14:03カーテンを開けておはようと声を掛ける。
彼女からの返事はない。
僕はそれでも微笑んで彼女の頬にキスをした。
彼女は綺麗な瞳を隠したまま眠り続ける。
全てを諦めて眠ることを選んだ彼女は、今どんな夢を見ているのだろうか?
いつか僕にもわかるかな?ついったlog
