小ネタ

SSよりも小さなお話を置く場所。

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  • そっちの景色は綺麗か

    20180123(火)14:07
    SS
    『明日も俺は、変わらず息をする』


    息をするだけの人生に疲れだなんて存在しない。
    そんな感情すらも、俺からは消えてしまった。
    なあ?お前と見た景色も、飯も、すべてがすべて色褪せた。
    隣に居て欲しいとか、側に行きたいとか思わねぇけど。
    ただ、そっちの景色はどんなだろうな、と。
    そう思うときは、たまにあるよ。
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    続かない筈だったその後

  • その世界は優しいか?

    20180123(火)14:06
    SS
    『世界を敵に回したって愛したかったひとがいる』



    人間が好きだった君はきっとそんなことは望んでなくて。
    俺が笑って暮らせる未来を望んでくれただろう。
    けれどやはり無理なのだ。
    守らなければならない人間を見ただけで吐き気がする。
    人間なんて滅びてしまえばいい。……俺も含めて。
    なあ、君が今居る世界は、優しいか?
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    続かない筈だったその後

  • ついったlog

    20180123(火)14:04
    恋は難しいわ。
    彼女は呟いた。
    そうだなぁと返す。
    しゃくり、しゃくり、アイスを食べる音だけが響いた。
    暑いねと不意に言われる。
    夏近いから、と言えば嫌な季節だわと眉間に皺を寄せる彼女。
    どうして嫌なの?と問えばアイスを舐めながら言われた。


    「貴方と出逢った季節だからよ」


    馴染んだ皮肉に笑った。
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    ついったlog

  • ついったlog

    20180123(火)14:04
    「君の寿命が尽きるまで生きられたら良かったのに」
    「龍である私と同じ刻を生きたいと?ヒトの分際で?」

    愚かな。と言う彼女は、けれど優しい声音で。

    「僕も君と同じになりたいな」

    それは叶わない願いではないと、けれど彼女は叶えないと。


    「愚かな」
    「人は愚かなんだよ」

    そう言えば、そうだったなと彼女は笑った。
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    ついったlog

  • ついったlog

    20180123(火)14:03
    カーテンを開けておはようと声を掛ける。
    彼女からの返事はない。
    僕はそれでも微笑んで彼女の頬にキスをした。
    彼女は綺麗な瞳を隠したまま眠り続ける。
    全てを諦めて眠ることを選んだ彼女は、今どんな夢を見ているのだろうか?
    いつか僕にもわかるかな?
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    ついったlog

  • ついったlog

    20180123(火)14:03
    「神様が手渡す服を着ると此方へ帰って来れくなるからね?」

    そう言って笑ったおばあちゃん。
    ごめんなさいおばあちゃん。

    今日私は神様の渡す服を着ます。

    「本当におばあちゃんの病気を治してくれるんですね?」
    「嗚呼、お前が私のモノになってくれるならね?」

    試すような声音に、私はこくりと頷いた。
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    ついったlog

  • ついったlog

    20180123(火)14:02
    はるちゃん。
    か細い声で名前を呼ばれた。


    「なぁに?」
    「はるちゃんは俺のこと嫌いにならないよね……?」
    「嫌いなら貴方みたいな面倒な人の側には居ないよ」

    至るところに包帯を巻いた自傷癖の酷い恋人。
    私が居なくては死んでしまう、可愛い恋人。

    「別れる何て言ったら殺しちゃうからね?」
    「はいはい」
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    ついったlog

  • ついったlog

    20180123(火)13:58
    世界は案外単純で。
    複雑化して見ているのは人間の方。
    そう思ったのは皮肉にも俺が倒すべき敵に出逢ったからだった。


    「気楽に生きろ」


    重責からいつも顰め面をしていた俺に笑い掛けた彼女は今思っても可笑しな言葉を吐いたモノだ。
    『生きろ』だなんて、殺すべき敵にどうしてそんな言葉を言えたのだろう。
    どうして彼女はいつも笑顔で居られたのだろう。
    その問い掛けには、彼女は永遠に答えてくれぬままだったけれども。
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    ついったlog