二次創作女夢主

鶴さに

2018/11/21 20:06
刀剣乱舞
綺麗な蜂蜜色と目が合ったが即座に逸らした。
絶賛恋仲である鶴丸と喧嘩中の身だからだ。
かなりの大喧嘩をした覚えはある。
けれど内容は既に朧気で。
些細な事が始まりだったのだろう。
そろそろ仲直りしないと。
そんな事を思っていた時だった。

鶴丸が重傷になって帰ってきたのは。

「大将。そろそろ寝ないと体に障るぞ」

「うん、寝るよ」

「そう言って三日もロクに寝てないだろう」

薬研が心配したような顔をするけれども、私は頑として鶴丸の居室から離れることな無かった。

「鶴丸……」

さらりと髪を撫でる。
手入れをしたからいつもと変わらない見た目。
目を覚まさない、それ以外は。

「おい、きみ。こんな所で寝ていたら風邪を引くぞ」

心地の好い声に揺り動かされ目を開く。
目を覚ましたらしい鶴丸の姿がそこに在った。

「鶴丸!」

「な、なんだなんだ!俺達は喧嘩中の身じゃなかったのか?」

「そんな事些細なことだよ!」

「些細な事か!?」

叫んだ鶴丸のその姿が嬉しくて涙が零れた。

「ところで俺達は何で喧嘩したんだったか」

「……忘れちゃったよ、そんなの」

「きみはもう少し素直になれば良い」

「え」

「そんな始まりだった気がする」

「そんなくだらないこと?」

「くだらないか?」

「くだらないよ」

鶴丸が居なくなるよりずっと。
そう言えば鶴丸はニヤリと笑って肩を抱いてきた。

「きみが素直で俺は嬉しいぞ!」

「私はあんな心臓に悪い出来事嫌だよ」

「ああ、俺も嫌だ」

きみに会えない五日間は損した気分だ。
真面目な顔でそんなことを言うから私は可笑しくて笑ってしまった。
こんな幸せが続けば良いのにと願いながら、私達は手を繋いで庭を歩く。
ずっとこうして歩いていこう。

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