二次創作女夢主
鶴さに
2019/01/07 00:05刀剣乱舞
鶴丸国永という刀は不思議な刀だ。刀なのに人間味があるというか。
それでも彼の刀は刀なのだ。
無残にも切り捨てられた死骸の山に、私はカタカタと身を震わせる。
「きみ、もう大丈夫だ」
優しい声なのに、その月光を背負ったからか普段より際立つ絹糸のような白い髪に蜂蜜のような金の瞳が私を逃がさないとばかりに捕らえて、離さなくて。
別段彼は私に危害を加えるだなんてしないだろうに。なのに、どうして私の体は震えるのか。
「……俺が怖いかい?」
「……いいえ」
そこでようやく声を発せた。
彼が怖い?違う。私は彼を見て、血に染まり、生き生きと命を狩る私の刀を見て、ただ純粋に思ったのだ。
「貴方が恐ろしいわ」
私の心を魅了して、掴んで、離れなくさせた。
そんな貴方が、私にはとても恐ろしい存在に見えた。
それでも彼の刀は刀なのだ。
無残にも切り捨てられた死骸の山に、私はカタカタと身を震わせる。
「きみ、もう大丈夫だ」
優しい声なのに、その月光を背負ったからか普段より際立つ絹糸のような白い髪に蜂蜜のような金の瞳が私を逃がさないとばかりに捕らえて、離さなくて。
別段彼は私に危害を加えるだなんてしないだろうに。なのに、どうして私の体は震えるのか。
「……俺が怖いかい?」
「……いいえ」
そこでようやく声を発せた。
彼が怖い?違う。私は彼を見て、血に染まり、生き生きと命を狩る私の刀を見て、ただ純粋に思ったのだ。
「貴方が恐ろしいわ」
私の心を魅了して、掴んで、離れなくさせた。
そんな貴方が、私にはとても恐ろしい存在に見えた。