小ネタ
散文
2019/06/15 19:42散文ついったlog
僕と平気で寝るくせに。
そう心の中で呟いて、近くにあった小石を蹴った。
僕の愛しい人は小さな背をピンと伸ばして、彼だけをその眼裏に映して、決して僕を見てはくれない。
ねえ、いい加減に僕を見てよ。
そう嘆きたい気持ちすら彼は見てくれない。
死人に口なし。
勝てるわけがなかった。
そう心の中で呟いて、近くにあった小石を蹴った。
僕の愛しい人は小さな背をピンと伸ばして、彼だけをその眼裏に映して、決して僕を見てはくれない。
ねえ、いい加減に僕を見てよ。
そう嘆きたい気持ちすら彼は見てくれない。
死人に口なし。
勝てるわけがなかった。