小ネタ
年末/白い龍に陽の華
2018/04/23 20:12連作幕の外イベント事
白い龍に陽の華
白龍×陽華
「白龍様。こちらの書類にサインをお願い致します」
「ああ」
「白龍さ……いえ。なんでもありません」
「なんだ。言いたいことがあるならハッキリ言え」
「……恐れながら申し上げますが、この仕事量をあと数時間で終わらせる気ですか」
「部下の不始末はトップである俺の不始末だ。片付けるのも当然だろう」
「失態をその命を以て償わせたとして、その命を奪う前にあの者に書類仕事をさせれば良かったのではないでしょうか」
「出来るものがやればいい。そして失態を犯した人間に大事な書類を任せるほど、俺は優しくはない」
「……白龍様はお優しいです」
「何か言ったか?」
「いえ。何も」
「そうか」
痣だらけ、傷だらけ、包帯だらけの私だけれども。
白龍様は私を傷付けても、見捨てることだけはしない。
それは私にとっていつ捨てられるか分からない恐怖でもあり。
それは私にとっての甘美なる感情でもある。
(お慕いしております。白龍様)
白龍×陽華
「白龍様。こちらの書類にサインをお願い致します」
「ああ」
「白龍さ……いえ。なんでもありません」
「なんだ。言いたいことがあるならハッキリ言え」
「……恐れながら申し上げますが、この仕事量をあと数時間で終わらせる気ですか」
「部下の不始末はトップである俺の不始末だ。片付けるのも当然だろう」
「失態をその命を以て償わせたとして、その命を奪う前にあの者に書類仕事をさせれば良かったのではないでしょうか」
「出来るものがやればいい。そして失態を犯した人間に大事な書類を任せるほど、俺は優しくはない」
「……白龍様はお優しいです」
「何か言ったか?」
「いえ。何も」
「そうか」
痣だらけ、傷だらけ、包帯だらけの私だけれども。
白龍様は私を傷付けても、見捨てることだけはしない。
それは私にとっていつ捨てられるか分からない恐怖でもあり。
それは私にとっての甘美なる感情でもある。
(お慕いしております。白龍様)