小ネタ

天魔界事変

2018/01/27 04:41
連作幕の外
『魔王』という立場にある私はその重責に耐えられるかとても不安でした。
お父様はこのような重荷を背負っていたのですね。
通りでお父様と共に過ごした記憶があまり無いわけです。
記憶にあるお父様はお母様が存命だった頃ばかり。
きっとお父様は『私』という存在を守ってくださっていたのでしょう。
私には『魔王』という肩書きは重すぎた。
そんな重責に潰されそうになった時に出逢いました。

「魔王!大好きだよ!」
「煩い蛆虫ですね」
「そんな口が悪い魔王も好きだよ!」

私を持ち得るすべてで肯定してくれる。
不本意ながらこの蛆虫に、私は救われているのです。

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