小ネタ

さようならば仕方ない

2019/11/06 22:29
散文ついったlog
冬の空には打って付けだ。
私は眠る男のかさついた唇にひとつ口付けを落とすと、口角を上げた。
朝を迎えることを待ち望んだその顔は、私が出逢った日と何ひとつ変わらない綺麗な顔で。
涙は自然と零れなかった。
いつかこんな日が来ると分かっていたからだろうか?

「さようなら」

いとしい人の子。

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