小ネタ

灰青の音色

2019/10/02 18:57
連作幕の外
煩いくらいに騒ぐから、私はどうしていいか分からなくて。
けれども、そう、確かなのは。
この心が騒ぐ通りに行動したくはないということ。

「好きやで!瑠璃葉!」

「そう、私はそうでもないわよ」

そう答えたら「酷いなぁ」と返す癖に。
あなたは何処かでホッとした顔していたことに、気付いているのかしら?
とはいえ私も、その度にチクリと痛むこの胸のSOSには気付きたくなかったけれども。


これはあなたを好きになる前の、好きだと認識する前の。
ずっと前のお話。

コメント

[ ログインして送信 ]

名前
コメント内容
削除用パスワード ※空欄可