SS 61~80

※会話文です。



「お付き合いを前提に結婚して下さいませんか?」

「……は?」

「ちなみに言い間違いやネタではありません。その証拠に結婚指輪と記入済み婚姻届を用意しました。後は貴女の判を押して頂ければその足で提出しに行くだけです」

「用意いいなおいとか結婚する気しかないなとか突っ込む前に誰ですかアナタ」

「半年前から貴女を見守っていた者、とだけしか今はお伝え出来ませんが…、貴女が私の思いを受け止めて下さるならお教えします」

「いや、いいです。半年前から気配がしたり私物がなくなったり無言電話が来たりした理由が今現在をもってして解決しました。その足で交番に行ってくださいストーカー野郎」

「交番なんかより役所の方が私は良いのですが…」

「なんでちょっと顔を赤らめながら言ってるんですか?イっちゃってるんですか?主に頭が」

「毎晩の電話でいつもイカせて頂いてます」

「顔を赤らめながら気色悪い事を言わないで頂けます?というか通報していいですか?いいですよね?むしろ駄目なわけないですよね?」

「何かお困りなんですか?」

「ええ。主に初対面で求婚を迫るストーカー野郎のせいで頭が痛いです」

「宜しければ相談に乗りますよ?私、刑事ですから」

「……は?」

「あ、これ警察手帳です」

「……本物ですね」

「はい。貴女を苦しめる輩が居るなら私が駆除しますよ!どうです?私と結婚する気になりましたか?」

「……うん。とりあえず世も末だなと言うことだけ理解した」

「……っ!うん。と頷いて下さいましたね!角隠しとウェディングドレス、どちらがいいですか?私としましてはどちらも見たいので貴女さえ宜しければどちらも着て頂ければ嬉しいです。…っああ!今から想像するだけで胸が張り裂けんばかりに楽しみです!」

「うん。どっちも着ないし頷いてもないし頷く気もないので勝手に話を進めないでくれませんかね。そしてそのまま胸を張り裂けて下さい。主に私の為に」

「分かりました。きっと幸せにしてみせますね!」

「何を分かったか分かりませんが、分かりました。私の話を聞く気がないんですね?あと手を掴まないで下さい。いい加減にしないと終いには大声出しますよストーカー野郎」
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