SS 21~40
「知っていますか御主人様?御主人様がお捨てになられた女性からの手紙を御断りするのも、御主人様が旦那様に隠されている赤点まるけのテストを旦那様にお渡しして怒られるのも、反抗期なのかなんなのか知りませんが大奥様が大事になさっていたカップを御主人様が壊された時に片付けるのも、誰なのか」
「知っていますか?」
「お前が全部チクったのかよっ!!」
「御主人様。現在の時刻は午後10時です。屋敷とはいえあまり大声を出されないように。それとチクるとはなんですか。チクるとは。わたくしは御主人様のお目付け役として当然の事をしたまでです」
「お前が俺のお目付け役ならむしろ俺のフォローしろよっ!ナニ率先して俺を陥れようとしてんのっ!?」
「御主人様が健全な紳士になられるようにわたくしが涙を飲んで心を鬼にして毎夜8時間しか眠れない程に悩んでいるというのに、そのような態度を取られるとは心外です」
「無表情で淡々と嘯くな!つか、俺より寝てんじゃん!?なんでっ!?」
「寝付きが良いものですから」
「俺が夜中に呼んでも来ないのはそれかっ!」
「御言葉ですが御主人様。深夜はわたくしの管轄外、つまりは勤務時間外ですのでわたくしの給金になりません」
「なんでこんな時ばっかりお前は表情が出るんだよっ!この守銭奴っ!!」
「おや。わたくしの表情が分かるようになるとは御主人様も成長なられましたね。昔はわたくしが人形のように無表情であると良く泣いていらっしゃいましたのに。わたくしは嬉しゅうございます。それとお金大好きでいけませんか?」
「……金よか大事なもんがあるとか思わねぇわけ?」
「ありませんね。愛だのとかよりもお金です。愛は金で買えないとか言う人もいらっしゃいますが普通に買えますから」
「夢も希望もないのかお前はっ!」
「夢と希望は物語の中にしかありません」
「仮にも中学生のガキに生々しい話すんなよ!ばかっ」
「御主人様が御自分の事をガキだと思われていた事に驚きました」
「……マジで驚いた顔すんじゃねぇよ」
「ああ。御主人様のせいで話がずれましたね。つまりは勤務時間内でのおいたはご遠慮下さい。たるいんで」
「……っ、ばーかっばーかっ」
「はいはい」
(お前に気に掛けられたいからやってんのに!)
(……とかなんとか思っているんでしょうねぇ。御主人様は)
「知っていますか?」
「お前が全部チクったのかよっ!!」
「御主人様。現在の時刻は午後10時です。屋敷とはいえあまり大声を出されないように。それとチクるとはなんですか。チクるとは。わたくしは御主人様のお目付け役として当然の事をしたまでです」
「お前が俺のお目付け役ならむしろ俺のフォローしろよっ!ナニ率先して俺を陥れようとしてんのっ!?」
「御主人様が健全な紳士になられるようにわたくしが涙を飲んで心を鬼にして毎夜8時間しか眠れない程に悩んでいるというのに、そのような態度を取られるとは心外です」
「無表情で淡々と嘯くな!つか、俺より寝てんじゃん!?なんでっ!?」
「寝付きが良いものですから」
「俺が夜中に呼んでも来ないのはそれかっ!」
「御言葉ですが御主人様。深夜はわたくしの管轄外、つまりは勤務時間外ですのでわたくしの給金になりません」
「なんでこんな時ばっかりお前は表情が出るんだよっ!この守銭奴っ!!」
「おや。わたくしの表情が分かるようになるとは御主人様も成長なられましたね。昔はわたくしが人形のように無表情であると良く泣いていらっしゃいましたのに。わたくしは嬉しゅうございます。それとお金大好きでいけませんか?」
「……金よか大事なもんがあるとか思わねぇわけ?」
「ありませんね。愛だのとかよりもお金です。愛は金で買えないとか言う人もいらっしゃいますが普通に買えますから」
「夢も希望もないのかお前はっ!」
「夢と希望は物語の中にしかありません」
「仮にも中学生のガキに生々しい話すんなよ!ばかっ」
「御主人様が御自分の事をガキだと思われていた事に驚きました」
「……マジで驚いた顔すんじゃねぇよ」
「ああ。御主人様のせいで話がずれましたね。つまりは勤務時間内でのおいたはご遠慮下さい。たるいんで」
「……っ、ばーかっばーかっ」
「はいはい」
(お前に気に掛けられたいからやってんのに!)
(……とかなんとか思っているんでしょうねぇ。御主人様は)