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【深夜の真剣文字書き60分一本勝負】に参加させて頂きました!
お題:七夕、一年に一度じゃつまらない
※会話文オンリーです。
**
「明日は七夕ですなー」
「そうだなー」
「天の川見れるかな?」
「明日の降水確率言おうか?」
「うっわ。意地悪ぅ」
「いいじゃねぇの。雨でも」
「なんでよー。雨降ってたら織姫と彦星が会えないじゃない」
「うっわ。お前にそんなロマンチックな感覚あったのな」
「酷くなーい。仮にも恋人に向かってー」
「酷くないですー。至極全うな意見ですー。てか、感想?」
「全体的に酷い。彼女への愛が足りないと思いますー」
「こんなクソうざい雨の中、停電でピーピー泣いてたお前にわざわざ会いに来た彼氏様に向かっての言葉か?ああ?」
「それ言うのは……は、反則だと思います!」
「じゃあ退け。ぶっちゃけ重い。ダイエットしろブス」
「ホントに酷いな!停電じゃなかったら腹に一発どころじゃないよ!?」
「重いのは本当なんで」
「だからって!だからって!」
「すみませんねー。オレ素直なんで。……っつ!おま、暴れんな!」
「すみませんねー。重いって言うから退いてあげようとしたら偶然頭が顎にぶつかっちゃってー」
「かわいくねー」
「そんなの自分が一番わかってますよーだ!」
「……」
「……」
「っふ」
「な、何よー」
「色々言いながら怖くてオレの腕の中から出られない彼女さんが可愛くて?つい?」
「っ可愛くないってさっき言った!」
「あー、はいはい。ごめんなさいね。可愛いですよー。オレの彼女は」
「停電で怖がるのも、明日の降水確率90%にも関わらず天の川見たがるのも、織姫だの彦星だの言い出すのも」
「そういうの全部引っくるめて、可愛いよ。お前は」
「……」
「何?だんまり?もしかして照れちゃった?」
「う、うるさい!」
「図星指されて逆ギレとか、ホント可愛いねお前」
「っなんで今日はそんな、か、かわいいとか言ってくるのよ!いつもは言わない癖に!」
「ん?別に?ただ、一年に一度しか会えない奴等も居ることだし?たまには素直になってやってもいいかなー、って思っただけだよ」
「……珍しい。そういうの、いつもは馬鹿らしいって笑う癖に」
「ばぁか。そんなのお前からかうと楽しいからに決まってんだろ」
「んなっ!」
「それにさ」
「オレだったらお前に会うの、一年に一度なんて耐えらんないから、ちゃんと可愛がって繋いどかねぇとなって」
「……」
「なに」
「明日の降水確率が90%の理由アンタのせいじゃない」
「は?なんでだよ」
「だって、そんな、素直な態度とか慣れないことして」
「……分かった。もう言ってやんない」
「あ、怒った?」
「怒った」
「へへ」
「なんだよ」
「素直なアンタも好きだけど、やっぱりいつものアンタのがアンタらしくて私は好き」
「……あっそ」
「ふふ。好きだよ」
「だから、あっそって言ってんだろ!」
「私も素直なようで素直じゃない彼氏様に一年に一度どころか、一日でも会えない日があると辛いくらい大好きだよ」
「毎日会いに来いってか」
「理想はねー。でもいいの。こうして私が怖がってる時に雨が酷くても飛んできてくれるから満足!」
「……お前ね」
「ふふ。照れた?照れた?」
「…………襲うぞ。ばか」
「ふふ。どうぞ?彼氏様のお好きなように」
【雨が降っても会いに行くよ】
お題:七夕、一年に一度じゃつまらない
※会話文オンリーです。
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「明日は七夕ですなー」
「そうだなー」
「天の川見れるかな?」
「明日の降水確率言おうか?」
「うっわ。意地悪ぅ」
「いいじゃねぇの。雨でも」
「なんでよー。雨降ってたら織姫と彦星が会えないじゃない」
「うっわ。お前にそんなロマンチックな感覚あったのな」
「酷くなーい。仮にも恋人に向かってー」
「酷くないですー。至極全うな意見ですー。てか、感想?」
「全体的に酷い。彼女への愛が足りないと思いますー」
「こんなクソうざい雨の中、停電でピーピー泣いてたお前にわざわざ会いに来た彼氏様に向かっての言葉か?ああ?」
「それ言うのは……は、反則だと思います!」
「じゃあ退け。ぶっちゃけ重い。ダイエットしろブス」
「ホントに酷いな!停電じゃなかったら腹に一発どころじゃないよ!?」
「重いのは本当なんで」
「だからって!だからって!」
「すみませんねー。オレ素直なんで。……っつ!おま、暴れんな!」
「すみませんねー。重いって言うから退いてあげようとしたら偶然頭が顎にぶつかっちゃってー」
「かわいくねー」
「そんなの自分が一番わかってますよーだ!」
「……」
「……」
「っふ」
「な、何よー」
「色々言いながら怖くてオレの腕の中から出られない彼女さんが可愛くて?つい?」
「っ可愛くないってさっき言った!」
「あー、はいはい。ごめんなさいね。可愛いですよー。オレの彼女は」
「停電で怖がるのも、明日の降水確率90%にも関わらず天の川見たがるのも、織姫だの彦星だの言い出すのも」
「そういうの全部引っくるめて、可愛いよ。お前は」
「……」
「何?だんまり?もしかして照れちゃった?」
「う、うるさい!」
「図星指されて逆ギレとか、ホント可愛いねお前」
「っなんで今日はそんな、か、かわいいとか言ってくるのよ!いつもは言わない癖に!」
「ん?別に?ただ、一年に一度しか会えない奴等も居ることだし?たまには素直になってやってもいいかなー、って思っただけだよ」
「……珍しい。そういうの、いつもは馬鹿らしいって笑う癖に」
「ばぁか。そんなのお前からかうと楽しいからに決まってんだろ」
「んなっ!」
「それにさ」
「オレだったらお前に会うの、一年に一度なんて耐えらんないから、ちゃんと可愛がって繋いどかねぇとなって」
「……」
「なに」
「明日の降水確率が90%の理由アンタのせいじゃない」
「は?なんでだよ」
「だって、そんな、素直な態度とか慣れないことして」
「……分かった。もう言ってやんない」
「あ、怒った?」
「怒った」
「へへ」
「なんだよ」
「素直なアンタも好きだけど、やっぱりいつものアンタのがアンタらしくて私は好き」
「……あっそ」
「ふふ。好きだよ」
「だから、あっそって言ってんだろ!」
「私も素直なようで素直じゃない彼氏様に一年に一度どころか、一日でも会えない日があると辛いくらい大好きだよ」
「毎日会いに来いってか」
「理想はねー。でもいいの。こうして私が怖がってる時に雨が酷くても飛んできてくれるから満足!」
「……お前ね」
「ふふ。照れた?照れた?」
「…………襲うぞ。ばか」
「ふふ。どうぞ?彼氏様のお好きなように」
【雨が降っても会いに行くよ】