過去拍手お礼文
「先輩!」
呼ばれた声に振り返れば、部活の後輩くんがそこに居た。
「どうしたの?」
「先輩が見えたもので!」
「それだけ?」
「それだけって酷いですよ!俺はこんなにも先輩を思っているのに!」
「あはは。そう思ってくれるのは嬉しいけどね」
少々騒がしいけれどこんなにも好意全開の後輩くんに懐かれて嬉しくないわけがない。
そう言えば後輩くんはぶすぅっと頬を膨らませた。
「俺は先輩のこと好きなんですけど」
「うん、だからありがとうって」
「そうじゃなくて、」
眉を下げる後輩くんに首を傾げる。
後輩くんは私の顔をしっかりと見据えて、
「先輩が好きなんです」
「うん」
「手を繋ぎたいし、キスしたいし、もっと先もしたいです」
「……は?」
ええと。あれ?
……それはつまり、
「先輩と恋人になりたいんです」
そういうことになるのかな?
たらりと顎に汗が伝う。
後輩くんは私に一歩近づくと、
「先輩が鈍すぎるくらい鈍いのは分かったので、可愛い後輩くんはもう止めます」
それでも先輩が俺のこと「可愛い後輩」として見るなら、
「先輩のことペロッと食べちゃうんで、そのつもりで居て下さいね?」
ああ、うん。安心しなよ後輩くん。
にこりと笑った君の顔はもう、可愛い後輩なんて思える顔じゃないからさ。
そんな事を内心で思いながら、これからの事を思って目眩がした。
呼ばれた声に振り返れば、部活の後輩くんがそこに居た。
「どうしたの?」
「先輩が見えたもので!」
「それだけ?」
「それだけって酷いですよ!俺はこんなにも先輩を思っているのに!」
「あはは。そう思ってくれるのは嬉しいけどね」
少々騒がしいけれどこんなにも好意全開の後輩くんに懐かれて嬉しくないわけがない。
そう言えば後輩くんはぶすぅっと頬を膨らませた。
「俺は先輩のこと好きなんですけど」
「うん、だからありがとうって」
「そうじゃなくて、」
眉を下げる後輩くんに首を傾げる。
後輩くんは私の顔をしっかりと見据えて、
「先輩が好きなんです」
「うん」
「手を繋ぎたいし、キスしたいし、もっと先もしたいです」
「……は?」
ええと。あれ?
……それはつまり、
「先輩と恋人になりたいんです」
そういうことになるのかな?
たらりと顎に汗が伝う。
後輩くんは私に一歩近づくと、
「先輩が鈍すぎるくらい鈍いのは分かったので、可愛い後輩くんはもう止めます」
それでも先輩が俺のこと「可愛い後輩」として見るなら、
「先輩のことペロッと食べちゃうんで、そのつもりで居て下さいね?」
ああ、うん。安心しなよ後輩くん。
にこりと笑った君の顔はもう、可愛い後輩なんて思える顔じゃないからさ。
そんな事を内心で思いながら、これからの事を思って目眩がした。