過去拍手お礼文
恐々とした声で愛の言葉を紡ぐのは私の恋人。
私を見る瞳には恐怖を滲ませ、私に伸ばす腕は微かに震えている。
そんなに怖いのなら、いっそ。私を手離してしまえばいいのに。
彼はそれが出来ないでいる。
名前を呼んでみたら、ビクリと大袈裟に身体が震えた。
彼が怯える原因が、浮気性のせいで私に捨てられるかも知れないと言う恐怖からだと私は知っている。
そんなに怖いのなら止めればいいのに。と第3者なら言うのかも知れないが。
彼の浮気性は彼が私から離れる事が出来ないのと同じくらい、止めることが出来ない。
ほとんど病気なのだ。
私を一心に愛する彼は必死にその浮気性を治そうと努力している。
浮気をしたくてしている訳ではないのだ。
それは何よりもの救いで。
だから私は彼が浮気しようが何をしようが気にもしないようになったのだけれど。
彼は違う。
自分でも自制出来ない浮気性。
そのせいで捨てられるかもという恐怖といつも隣り合わせに過ごしている。
馬鹿だなぁ。と思う。
彼の浮気性も、治そうと頑張っているところも、それでも浮気してしまった時のどうしようもない罪悪感も。
全部承知で、全部含めて。
好きだから付き合っているのに。
そうじゃなかったら、辛いだけだったなら、とっくに別れてる。
好きだから我慢とか、嫌だけど側に居たいとか。
そんな殊勝な感情からじゃなくって。
彼が好きなのは私で。
私も彼が好きで。
だから嫌なところも丸ごと大好きで。
だから一緒に居るのだと。
どうして分からないのかなぁ。って呆れることもあるけれど。
そんな所も結局、好きなんだ。
ね?どうしようもないのなんてお互い様なんだよ。
だからそんなに怯えないで。
貴方を捨てたりなんてしないから。
私がいくらそう言っても、彼は今日も怯えるのだ。
私に捨てられる未来を想像して。
「ねえ。そんなに怖いのなら、私の一生を貴方にあげようか?」
そうすれば、不安になることもないでしょう?
そう言えば彼は驚きに見開いていた目を閉じ。
泣きそうに、けれど喜びをない交ぜにしたような顔をした。
私を見る瞳には恐怖を滲ませ、私に伸ばす腕は微かに震えている。
そんなに怖いのなら、いっそ。私を手離してしまえばいいのに。
彼はそれが出来ないでいる。
名前を呼んでみたら、ビクリと大袈裟に身体が震えた。
彼が怯える原因が、浮気性のせいで私に捨てられるかも知れないと言う恐怖からだと私は知っている。
そんなに怖いのなら止めればいいのに。と第3者なら言うのかも知れないが。
彼の浮気性は彼が私から離れる事が出来ないのと同じくらい、止めることが出来ない。
ほとんど病気なのだ。
私を一心に愛する彼は必死にその浮気性を治そうと努力している。
浮気をしたくてしている訳ではないのだ。
それは何よりもの救いで。
だから私は彼が浮気しようが何をしようが気にもしないようになったのだけれど。
彼は違う。
自分でも自制出来ない浮気性。
そのせいで捨てられるかもという恐怖といつも隣り合わせに過ごしている。
馬鹿だなぁ。と思う。
彼の浮気性も、治そうと頑張っているところも、それでも浮気してしまった時のどうしようもない罪悪感も。
全部承知で、全部含めて。
好きだから付き合っているのに。
そうじゃなかったら、辛いだけだったなら、とっくに別れてる。
好きだから我慢とか、嫌だけど側に居たいとか。
そんな殊勝な感情からじゃなくって。
彼が好きなのは私で。
私も彼が好きで。
だから嫌なところも丸ごと大好きで。
だから一緒に居るのだと。
どうして分からないのかなぁ。って呆れることもあるけれど。
そんな所も結局、好きなんだ。
ね?どうしようもないのなんてお互い様なんだよ。
だからそんなに怯えないで。
貴方を捨てたりなんてしないから。
私がいくらそう言っても、彼は今日も怯えるのだ。
私に捨てられる未来を想像して。
「ねえ。そんなに怖いのなら、私の一生を貴方にあげようか?」
そうすれば、不安になることもないでしょう?
そう言えば彼は驚きに見開いていた目を閉じ。
泣きそうに、けれど喜びをない交ぜにしたような顔をした。
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