「パパ、ママのうえでなにしてるの？」

「おや？起きてしまったか。いや、なに。お前はサンタさんへのお願いに弟か妹が欲しいと言ったらしいじゃないか」

「うん！でも、どうしてパパがサンタさんへのおねがいをしってるの？」

「それはパパがサンタさんとお友達だからだよ」

「！ サンタさんとおともだちだなんて、パパすごい！」

「そうだろう？それでだな。サンタさんからお前に伝言を預かったんだ」

「でんごん？」

「ああ。『今年はキミに弟も妹もプレゼントすることは出来ない。だから違うプレゼントで我慢しておくれ？でもキミが毎日夜更かしせずに自分のお部屋で眠るなら、来年には必ずキミに弟か妹をプレゼントしよう』だそうだよ」

「ほんとう？サンタさんがそういったの？」

「パパがお前に嘘をつくわけがないだろう？」

「ぼく！きょうからひとりでねるね？そうしたら、らいねんは弟か妹をぷれぜんとしてくれるんだよね？」

「ああ、もちろん。パパからもサンタさんにキチンとお願いしておくよ」

「やったぁ！はやく、くりすますにならないかなぁ」

「お腹を出して寝ないようにね？ちゃんと暖かくして寝るんだよ」

「はぁい！」





「で、今まで黙っていた君も協力してくれるよね？」

「……」

「あんなに楽しみにしてるのに出来なかったら寂しがるだろうね」

「それ、脅しだよね？」

「まぁね。だってあの子の笑顔も見たいし、何より君と僕が愛し合った証は何人居ても困らないからね」

「……はあ。まあ、それには賛同してあげるよ」

「ふふ。嬉しいなぁ。暫くは邪魔もされずにゆっくり愛し合えるし、あの子の笑顔も見られる。幸せだなぁ」

「それは、まあ、良かったね」

「それだけ？」

「コメントし辛いので」

「じゃあ、これから一杯君の本音を聞かせて貰おうって」

「……なんて厄介なモノを願ったかな。あの子は」

「嬉しくないの？」

「嬉しくなかったら、こんなに協力的ではないでしょうね」

「ふふ。好きだよ奥さん」

「……私もよ。旦那さん」