いつかの夕焼けはまた赤くなる【長編】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「やっと座れるー!」
「やっぱりずっと立ってんのはキツイよな」
都心を過ぎたあたりから電車の中はだいぶ空いてきた。
それこそ、全員が座れるほどに。
最初に座ったのはンダホ。
ずっと辛そうだったからよかった……。
「あとどんくらい?」
「次」
「いや、早っ」
窓の外を見ながら聞いてきたシルクに隣で私は爆笑してた。
シルクと反対側に座ってるのはダーマ。
携帯をいじりながら時おり私の方を見てくる。
「なんだよ」
「ダーマが見てくんじゃん」
「み、みみ見てねぇよ!」
「怒んなよ!?」
顔を真っ赤にしてまで怒るこったないだろ……( ´・ω・`)
なんて思ってると到着のアナウンスが聞こえた。
それぞれ荷物をまとめると素早く降りた。
私の家の近くは何も無い田舎。
別に田んぼだらけな訳では無いけど、駅は無人で降りるための切符を入れる所もない。
「うわ、なんもねぇ」
「ホントだ」
シルクとザカオは笑いながら二人で走ってホームから出ていった。
そして、立ち止まると切符をどうすべきか悩むようにこちらを振り返った。
「ここの箱に捨ててー」
私はホームに設置されている金属製の切符用のゴミ箱に切符を捨てた。
他の5人は続いて捨てて、シルクとザカオは慌てて戻ってきて切符を捨てた。
「無人だね」
「俺たち以外に降りた人もいないよね」
「まあ、ね。今でこそ住宅街になってるけど、前とかはこの辺一体ただの草むらだったよ」
ぺけたんとンダホは関心したように声を漏らした。
その背後でマサイはカメラを構えた。
「ここで撮るの?」
「まあな」
「投稿用?」
「いや、どちらかと言うと記念用」
なるほど、と頷きながらマサイの撮った写真を覗き込んだ。
「おま、ちかっ……」
「ん?」
覗き込むとマサイは顔を引いて何かを呟いた。
聞き取れなくて聞き返しても、何でもない!と慌てたようにカメラを渡してきた。
私はそのカメラでマサイを撮った。
「わり、ブレた」
カメラを返しながら笑うと、頭にチョップを落とされた。
あまり痛くはなかったけど、わざとらしく頭をさすってマサイを睨んでみた。
「そろそろ行こーよー」
「もっきゅん、疲れましたか」
私はどこか拗ねたように私の背中をつつくモトキの帽子を奪って自分でかぶった。
そして、笑顔で道路を渡って家に向かった。
「やっぱりずっと立ってんのはキツイよな」
都心を過ぎたあたりから電車の中はだいぶ空いてきた。
それこそ、全員が座れるほどに。
最初に座ったのはンダホ。
ずっと辛そうだったからよかった……。
「あとどんくらい?」
「次」
「いや、早っ」
窓の外を見ながら聞いてきたシルクに隣で私は爆笑してた。
シルクと反対側に座ってるのはダーマ。
携帯をいじりながら時おり私の方を見てくる。
「なんだよ」
「ダーマが見てくんじゃん」
「み、みみ見てねぇよ!」
「怒んなよ!?」
顔を真っ赤にしてまで怒るこったないだろ……( ´・ω・`)
なんて思ってると到着のアナウンスが聞こえた。
それぞれ荷物をまとめると素早く降りた。
私の家の近くは何も無い田舎。
別に田んぼだらけな訳では無いけど、駅は無人で降りるための切符を入れる所もない。
「うわ、なんもねぇ」
「ホントだ」
シルクとザカオは笑いながら二人で走ってホームから出ていった。
そして、立ち止まると切符をどうすべきか悩むようにこちらを振り返った。
「ここの箱に捨ててー」
私はホームに設置されている金属製の切符用のゴミ箱に切符を捨てた。
他の5人は続いて捨てて、シルクとザカオは慌てて戻ってきて切符を捨てた。
「無人だね」
「俺たち以外に降りた人もいないよね」
「まあ、ね。今でこそ住宅街になってるけど、前とかはこの辺一体ただの草むらだったよ」
ぺけたんとンダホは関心したように声を漏らした。
その背後でマサイはカメラを構えた。
「ここで撮るの?」
「まあな」
「投稿用?」
「いや、どちらかと言うと記念用」
なるほど、と頷きながらマサイの撮った写真を覗き込んだ。
「おま、ちかっ……」
「ん?」
覗き込むとマサイは顔を引いて何かを呟いた。
聞き取れなくて聞き返しても、何でもない!と慌てたようにカメラを渡してきた。
私はそのカメラでマサイを撮った。
「わり、ブレた」
カメラを返しながら笑うと、頭にチョップを落とされた。
あまり痛くはなかったけど、わざとらしく頭をさすってマサイを睨んでみた。
「そろそろ行こーよー」
「もっきゅん、疲れましたか」
私はどこか拗ねたように私の背中をつつくモトキの帽子を奪って自分でかぶった。
そして、笑顔で道路を渡って家に向かった。