いつかの夕焼けはまた赤くなる【長編】
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「母さん達はね、あんたのその気持ちだけで嬉しいんだよ」
「……」
「それに、別にあんたと離れたい訳でもないからね?」
母さんのその言葉は、とても優しかった。
「もともとあっちにいたがってたあんたを、私達は連れていくことしか出来なかった。
残りたい、行きたいって言ったのはあの時が最後だったわ」
「だったら……」
「言わなかっただけで、行きたがってたのはバレてたけどね」
「…………」
「写真見て泣きそうになったりしてれば分かるわよ」
「見てたんだ……」
「だからね、父さんと決めてたのよ」
母さんはそう言うと、私から目線を外して皆の方を見た。
「いつかあんたが一人立ちして、モトキくん達の居場所がわかったらそこに送り出そうって」
「……っ」
私は思わず母さんに抱きついた。
それから暫く、声を殺して泣いた。
「母さん、そういえば私の住む家は?」
飛行機のチケットを確認しながらそっと呟いた。
母さんの方を見ると、母さんは目を逸らした。
「まさか超絶ボロアパートとか言わないよね? もしくは昔そこで人が亡くなったワケあり物件とか……」
「なわけねーだろ」
私の嫌な想像に、マサイは笑いながらツッコんできた。
不安を感じながらマサイを見つめると、マサイは「俺の家」とドヤ顔で言った。
「…………」
「……なんか言えよ」
「いや、そーですかとしか……」
そんな私の様子に母さんは楽しそうに笑いながらキッチンへ消えた。
どうしたもんかとシルクを見ると、シルクは拗ねたようにそっぽを向いていた。
「で、ホントは? まさか本当にマサイの家に居候するの?」
「なわけないでしょ。流石にそれは俺が許さない」
何故か半ギレのモトキは置いといて、唯一平常心っぽく見えるンダホに回答を求めた。
「マサイの隣の部屋だよ」
「隣……」
「俺たち今はマンションに住んでるんだけど」
「あー、ハイハイ。引越し動画見た見た」
「ありがとう。で、マサイの隣の部屋が空いてたんだよね」
「ほーん、それで隣が私の家と……?」
「うん」
嬉しそうに頷くンダホと一緒にニコッと私も笑顔で返す。
なるほど、綺麗で広くてでかいマンションで、マサイの隣……………
「いや無理だから」
即断固拒否します。
「……」
「それに、別にあんたと離れたい訳でもないからね?」
母さんのその言葉は、とても優しかった。
「もともとあっちにいたがってたあんたを、私達は連れていくことしか出来なかった。
残りたい、行きたいって言ったのはあの時が最後だったわ」
「だったら……」
「言わなかっただけで、行きたがってたのはバレてたけどね」
「…………」
「写真見て泣きそうになったりしてれば分かるわよ」
「見てたんだ……」
「だからね、父さんと決めてたのよ」
母さんはそう言うと、私から目線を外して皆の方を見た。
「いつかあんたが一人立ちして、モトキくん達の居場所がわかったらそこに送り出そうって」
「……っ」
私は思わず母さんに抱きついた。
それから暫く、声を殺して泣いた。
「母さん、そういえば私の住む家は?」
飛行機のチケットを確認しながらそっと呟いた。
母さんの方を見ると、母さんは目を逸らした。
「まさか超絶ボロアパートとか言わないよね? もしくは昔そこで人が亡くなったワケあり物件とか……」
「なわけねーだろ」
私の嫌な想像に、マサイは笑いながらツッコんできた。
不安を感じながらマサイを見つめると、マサイは「俺の家」とドヤ顔で言った。
「…………」
「……なんか言えよ」
「いや、そーですかとしか……」
そんな私の様子に母さんは楽しそうに笑いながらキッチンへ消えた。
どうしたもんかとシルクを見ると、シルクは拗ねたようにそっぽを向いていた。
「で、ホントは? まさか本当にマサイの家に居候するの?」
「なわけないでしょ。流石にそれは俺が許さない」
何故か半ギレのモトキは置いといて、唯一平常心っぽく見えるンダホに回答を求めた。
「マサイの隣の部屋だよ」
「隣……」
「俺たち今はマンションに住んでるんだけど」
「あー、ハイハイ。引越し動画見た見た」
「ありがとう。で、マサイの隣の部屋が空いてたんだよね」
「ほーん、それで隣が私の家と……?」
「うん」
嬉しそうに頷くンダホと一緒にニコッと私も笑顔で返す。
なるほど、綺麗で広くてでかいマンションで、マサイの隣……………
「いや無理だから」
即断固拒否します。