いつかの夕焼けはまた赤くなる【長編】
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「……誰と乗るんだ?」
「ハコナと乗りたいやつでジャンケンな」
「なんでだよ」
抗議の声は他所に、7人はジャンケンを始めた。
観覧車は4人乗りのため、4・4に分かれる必要があった。
ジャンケンで勝ったのはシルク・ダーマ・ザカオだった。
「何、なんでたかが観覧車如きでお前らこんなに一喜一憂してんだよ」
「……ハコナの純潔が奪われる」
「誰にだよ」
ペケたんの頭にしばきを入れながら喜ぶ3人に目を向けた。
シルクはあからさまなガッツポーズ、ダーマは嬉しいのを隠そうとしてる。
ザカオは……
「ってえっ!?」
「何してんだよ、ザカオ!」
ザカオは何故か飛びついてきた。
慌てて受け止めると、マサイが素早く引き剥がした。
「ご、ごめん嬉しくてつい…」
「ジャンケンに負けた俺への当てつけか」
申し訳なさそうなザカオを引き連れて4人で観覧車に乗る。
後続の4人は恨めしそうに勝者を見つめていた。
「意外と広いな!」
「あ、小樽運河見える」
「嘘だろ」
カメラを構えるのは私。
二台以上持ち歩いてるマサイは流石だと思う。
「お前もなんか話せよ」
「え?あ、わりぃ」
シルクが隣から私の顔を覗き込んで笑ってる。
「そう言えばさ、ハコナはいつ頃こっち来るの?」
「……へ?」
「おい、ザカオその話は……!」
「あ、忘れてた!」
慌てた様子で口を塞ぐザカオに、呆れ顔のダーマ。
私だけがなんの話か分かっていなかった。
「お、おいシルク……何、なんの話してんの……?」
「あー……いや……」
シルクは言いにくそうにそっぽを向くと窓の外を見つめた。
何を見ているんだろうと思い、私も窓の外に目を向ける。
「うわぁ……!」
窓からは小樽市が一望できた。
小樽運河も見え、後ろに目を向けるとマサイ達4人がコチラに手を振っていた。
私も慌ててカメラを構え、マサイたちに手を振った。
ゴンドラはもうすぐ頂上へと着く頃だった。
「さて、御三方や」
「その喋り方どうした」
「この後はいかがしましょうかね」
「いや、それがさ明日帰んだわ」
「え、早くね?」
シルクは笑いながらザカオやダーマに目を向けた。
「俺と違って仕事の奴らもいるんだよ」
「あー、そっか」
納得したと同時に、明日までしか一緒にいられないことに悲しみがこみ上げてきた。
でも、それを悟られまいと私は笑顔を浮かべた。
「ハコナと乗りたいやつでジャンケンな」
「なんでだよ」
抗議の声は他所に、7人はジャンケンを始めた。
観覧車は4人乗りのため、4・4に分かれる必要があった。
ジャンケンで勝ったのはシルク・ダーマ・ザカオだった。
「何、なんでたかが観覧車如きでお前らこんなに一喜一憂してんだよ」
「……ハコナの純潔が奪われる」
「誰にだよ」
ペケたんの頭にしばきを入れながら喜ぶ3人に目を向けた。
シルクはあからさまなガッツポーズ、ダーマは嬉しいのを隠そうとしてる。
ザカオは……
「ってえっ!?」
「何してんだよ、ザカオ!」
ザカオは何故か飛びついてきた。
慌てて受け止めると、マサイが素早く引き剥がした。
「ご、ごめん嬉しくてつい…」
「ジャンケンに負けた俺への当てつけか」
申し訳なさそうなザカオを引き連れて4人で観覧車に乗る。
後続の4人は恨めしそうに勝者を見つめていた。
「意外と広いな!」
「あ、小樽運河見える」
「嘘だろ」
カメラを構えるのは私。
二台以上持ち歩いてるマサイは流石だと思う。
「お前もなんか話せよ」
「え?あ、わりぃ」
シルクが隣から私の顔を覗き込んで笑ってる。
「そう言えばさ、ハコナはいつ頃こっち来るの?」
「……へ?」
「おい、ザカオその話は……!」
「あ、忘れてた!」
慌てた様子で口を塞ぐザカオに、呆れ顔のダーマ。
私だけがなんの話か分かっていなかった。
「お、おいシルク……何、なんの話してんの……?」
「あー……いや……」
シルクは言いにくそうにそっぽを向くと窓の外を見つめた。
何を見ているんだろうと思い、私も窓の外に目を向ける。
「うわぁ……!」
窓からは小樽市が一望できた。
小樽運河も見え、後ろに目を向けるとマサイ達4人がコチラに手を振っていた。
私も慌ててカメラを構え、マサイたちに手を振った。
ゴンドラはもうすぐ頂上へと着く頃だった。
「さて、御三方や」
「その喋り方どうした」
「この後はいかがしましょうかね」
「いや、それがさ明日帰んだわ」
「え、早くね?」
シルクは笑いながらザカオやダーマに目を向けた。
「俺と違って仕事の奴らもいるんだよ」
「あー、そっか」
納得したと同時に、明日までしか一緒にいられないことに悲しみがこみ上げてきた。
でも、それを悟られまいと私は笑顔を浮かべた。