いつかの夕焼けはまた赤くなる【長編】
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「どうも!Fischer'sシルクです!」
「ンダホです!」
「ンマッ!」
「モトキでーす」
「ぺけ〜」
「ダーマー」
「ザカオ!」
目の前で撮影が始まった。
母さん達には既に二人とも部屋で休んでる。
幸いなことに母さんも父さんもYouTubeに対して悪い感想はいだいてないため、少し遅い時間の撮影も、ご近所さんに迷惑にならない程度ならと許可をもらってる。
「はい、ということで、今回久々の全員集合で撮影してるところはですね」
「俺たちFischer's7人の誰の部屋でもない」
「てか、東京ですらない……だと!?」
「北海道に〜くぅ〜るぅ〜」
ダーマは勿体つけて言ったシルク・ぺけたん・マサイのタイミングをぶち壊してモノマネをぶっ込んだ。
シルクがそんなダーマの頭を叩きながら手を叩いて爆笑。
恐らくここも使うんだろうな……と思いながら画面に目を向ける。
「ダーマがバラしたけど、ここは北海道のとあるお宅にお邪魔してまーす」
「よし、いけ、ザカオ!」
「え、俺?」
モトキがダーマのモノマネをカバーするように言うと、シルクはザカオに無茶振りをする。
動画の中だけの憧れの存在だったFischer'sが目の前に居る。
それは、仲間とか関係なく、一視聴者として見惚れているものだった。
シルクは背が高くなった。
マサイは昔よりかっこよくなった。
モトキは伸びた髪が似合う男子になった。
ンダホは笑顔が素敵になった。
ダーマは相手を思いやれるようになった。
ぺけたんは楽しそうな表情になった。
ザカオは積極的になった。
「おーい、ハコナー?お前の出るとこなんだけど?」
シルクが私に声をかけた。
その時になってようやく、私は自分が視聴者としての立場でカメラに立っていたことに気づいた。
「小夏?どうしたの?」
「モトキ……」
「うん、どうした?」
カメラを止めてから私の顔をのぞきこんだモトキに、私は笑いながら
「皆カッコよくなったなぁって見惚れてた」
と、冗談めかして言った。
カッコイイ。
うん……かっこいい。
まるで私には、手が届きそうにないほどに。
「そういうの、反則……」
「お前こそ可愛くなったわ」
「今、すっげぇキュンときた」
「うわぁ……あの笑顔くそかわいい……」
「ちょ、モトキのポジション羨ましいんだけど」
「……好きだわ、マジで……」
「……小夏」
ソファに座るモトキ以外が何を言ったかは分からなかった。
それは、モトキが被せるように私に声をかけたから。
「ん?」
「小夏も、可愛くなったよ」
モトキは見たことのない表情で私の頭を撫でながら言った。
「ンダホです!」
「ンマッ!」
「モトキでーす」
「ぺけ〜」
「ダーマー」
「ザカオ!」
目の前で撮影が始まった。
母さん達には既に二人とも部屋で休んでる。
幸いなことに母さんも父さんもYouTubeに対して悪い感想はいだいてないため、少し遅い時間の撮影も、ご近所さんに迷惑にならない程度ならと許可をもらってる。
「はい、ということで、今回久々の全員集合で撮影してるところはですね」
「俺たちFischer's7人の誰の部屋でもない」
「てか、東京ですらない……だと!?」
「北海道に〜くぅ〜るぅ〜」
ダーマは勿体つけて言ったシルク・ぺけたん・マサイのタイミングをぶち壊してモノマネをぶっ込んだ。
シルクがそんなダーマの頭を叩きながら手を叩いて爆笑。
恐らくここも使うんだろうな……と思いながら画面に目を向ける。
「ダーマがバラしたけど、ここは北海道のとあるお宅にお邪魔してまーす」
「よし、いけ、ザカオ!」
「え、俺?」
モトキがダーマのモノマネをカバーするように言うと、シルクはザカオに無茶振りをする。
動画の中だけの憧れの存在だったFischer'sが目の前に居る。
それは、仲間とか関係なく、一視聴者として見惚れているものだった。
シルクは背が高くなった。
マサイは昔よりかっこよくなった。
モトキは伸びた髪が似合う男子になった。
ンダホは笑顔が素敵になった。
ダーマは相手を思いやれるようになった。
ぺけたんは楽しそうな表情になった。
ザカオは積極的になった。
「おーい、ハコナー?お前の出るとこなんだけど?」
シルクが私に声をかけた。
その時になってようやく、私は自分が視聴者としての立場でカメラに立っていたことに気づいた。
「小夏?どうしたの?」
「モトキ……」
「うん、どうした?」
カメラを止めてから私の顔をのぞきこんだモトキに、私は笑いながら
「皆カッコよくなったなぁって見惚れてた」
と、冗談めかして言った。
カッコイイ。
うん……かっこいい。
まるで私には、手が届きそうにないほどに。
「そういうの、反則……」
「お前こそ可愛くなったわ」
「今、すっげぇキュンときた」
「うわぁ……あの笑顔くそかわいい……」
「ちょ、モトキのポジション羨ましいんだけど」
「……好きだわ、マジで……」
「……小夏」
ソファに座るモトキ以外が何を言ったかは分からなかった。
それは、モトキが被せるように私に声をかけたから。
「ん?」
「小夏も、可愛くなったよ」
モトキは見たことのない表情で私の頭を撫でながら言った。