このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

bathroom※




洗い上げた髪を軽くふいてくれる柔らかいタオルの感触。
心地よくて思わず深く息をついた。

「ヒョクチェ・・・」
声まで湿り気を帯びたのか、いつもよりさらにドンヘの囁きが甘く響いて困る。

一緒にお風呂にはいるのは久しぶり。
だからだと思うけど、ドンヘはやたら甘えっ子。
どこか洗い終えるたびに、濡れた肌どうしをくっつけている。

「・・・ん、くすぐったいよ」
後ろから首の付け根に噛み付かれて、震えそうになったのをごまかしてみるけど。
「・・・したいなあ・・・ダメ?」
ドンヘはごくシンプルに問いかけてきた。
普段はあんまり使わないソフトマットを敷いた時から、そんな気はしてた。

「早く出ないとヒチョルヒョンに怒られるよ」
とりあえずドンヘが逆らえないヒョンの名前を出してみる。
「ヒョン今日はもう入ってたもん」
あっさり撃沈。

「トゥギヒョンは・・・」
「地方で仕事じゃん」
「でも・・・」
「イヤなのヒョクチェ?」
もごもご言い続ける俺は、おっきな瞳に覗き込まれる。
イヤっていうか・・・

「・・・恥ずかしいんだよ」
「なんで? 今更」
「だって、明るいし隠すもんないし」
「ふーん・・・」
ドンヘとそーゆーコトするのにはまあ・・・慣れたけど、この状況は苦手だ。

「出てから、なら・・・いいから・・・」
「あ! じゃあこうすればいいんじゃん?!」
ぼそぼそ呟いた俺の言葉をスルーして、ドンヘはなんだか目を輝かせた。
ばか、結構勇気出して言ったのに!

むくれているとドンヘはじゃーんとタオルを掲げて。
なに?
俺が首を傾げているあいだに、そのまま自分で目隠しをして見せた。

「ね? 俺が見えなければ恥ずかしくないでしょ?」
表情が半分しかわからなくなったけど、なんだか楽しそうにしてる。
・・・まあ、見られなければ多少は違うけど・・・

「・・・うん」
もう断りようがなくて小さく頷く。
それを聞いたドンヘの口角が、嬉しそうにきゅっと上がる。
なんとなく見入っていると、それはそのまま俺の唇にかぶさってくる。

「ヒョクチェ・・・」
「んぅッ」
・・・濡れたままのキスって、なんか溺れやすい気がする。
あんまり深くしないで下唇を噛んだり舐めたりしてるけど、わざとそうしてるの?
唾液なのかシャワーの飛沫なのか、顎を伝っていく一筋にぞくぞくした。

「座らせて」
唇をくっつけたままドンヘが呟く。
力が抜けてしまう前にそうしてくれたほうが助かるから、素直に従った。

「うん、・・・ここ・・まず膝ついて」
マットの上にぺたんと座り込んでドンヘも同じようにさせる。

「ヒョクどこ?」
「・・・こっち」
手のひらを導くけど、ドンヘはそこにペタリと触れたまま。
「ここでいいの?」
触れさせた肩を優しく包むだけ。
「え・・?」
「ヒョクの触って欲しいトコ教えてよ」
「・・・うう・・」

戸惑ってるとドンヘはゆっくり胸をまさぐり始めた。
だけど、なかなかそこには触れずに、周りばっかり。
見えなくて探ってるのか、わかってての意地悪なのか。

「ちょっ・・と・・ドンヘッ」
「どこかなー、ヒョクのスイッチ」
「ふあ!・・あ、・・う・・」
やっと触れたと思ったらすぐに離れて。
焦れったいけど、触れた時の良さが倍になってる気がして・・・勝手に期待してしまう。

「見つけた」
「んあ!・・あ、あ・・んッ」
ドンヘは急に狙いを定める。
スイッチとドンヘが表現したのは、間違いじゃない気がしてくる。
濡れた指先に弾かれると、簡単に気持ちよくなって。

あっというまに下半身に疼きが溜まる。
思わずもぞもぞしてしまって、ドンヘにそれがバレたみたい。
左手は色々イタズラしたまま、右手はするすると降りていく。

「ひゃうッ!!・・あ、そこ・・ねえ・・」
「なあに? どういうふうにしたらいいの?」
子供が粘土を触るみたいにぺたぺた触ってる。
違うの、そうじゃなくて・・・

「もっと・・・えっと・・・」
でも、そんなこと具体的になんて言える訳ないじゃん。
困りきって口ごもる俺の耳に、ドンヘの熱い息がかかった。

「教えて? ヒョク」
甘い甘い声。
ドンヘがそんな声を吹き込むからいけないんだ。
ちょっとだけ吹っ切れて、その手を掴む。

「・・・こう、やって・・・動かしてッ」
きゅっと握らせてゆっくり上下に動かした。

「こう? ここ?」
「あ!!・・そう・・・あ!・・もっと・・・ッ」
「ここがいいんだ」
「んんーッ!!・・」
・・・的確に教えすぎたかもしれない。
まだそんなにいっぱいしてないのに、弱いトコばかり集中的にされて・・・

「だめ・・・も、きちゃうぅッ!!」
「だめじゃないよ。イって?ヒョク」
「あ、あ、あ!!・・ッ!!」
追い立てる動きになったドンヘの手に、為す術もなく絶頂を迎えた。
早いよ、俺のばか。

「ヒョク・・・出た?・・ねえ、どれだけ出た?」
「はあ、はッ・・・そんな、の・・・知らな・・・」
「見えないんだから・・・教えてよ」

ほっとくとずっと言いそうな気がして、脱力した体を仕方なく動かした。
たくさん散ったお腹と太もも。
ドンヘの手を持っていったら、確かめるように指で掬ってる。

「たくさんだね、良かった?」
「わ、わかったんでしょ?」
確認したくせになんだよ、もう・・・
「うん、わかった。ヒョクが俺に触られていっぱいいっぱい出しちゃったの」
わざわざ恥ずかしい言い方をされて脳みそが沸騰する。

「このまま、使うね?」
「え・・・あ!!」
反論する言葉が見つからなくてぱくぱくしていると、ドンヘは口をニコっとさせた。
ぬるぬるの指先が素早く動く。
するりとその部分に滑り込んできて、意図が分かった。

「ちから、抜いてて」
骨ばった中指に翻弄されるのを、俺は覚悟した。


1/2ページ
スキ