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Hide and XXX ※








SIDE: Lee DongHae





「もう、心配させないでくださいよ」
「・・・だいじょぶだってば」
「顔赤いですよ」
「ちょっと暑いだけだって」

リョウクの小言にぼそぼそ答えるヒョクを見ている。
確かにまだ顔が赤い。

ちょっとやりすぎちゃった。
でもさ、あーゆー状況だとヒョクったらすごい反応するんだもん。

宿舎へ帰ったら、リョウクがヒョクの部屋までくっついてきた。
ヒョクがふらついてるって言って、眉を下げて。
相変わらず、そういうことにはよく気がつく。

「とにかくこれ、飲んでくださいね」
「う、うん、さんきゅー」

リョウクのポケットから、どんどんサプリメントが出てくる。
一体何種類あるんだろう。
そう思って見ていると、リョウクはぱっとこっちを向いた。

「ドンヘヒョン」

目で答えると、可愛らしくニコっと笑う。

「ヒョンにはあっちにケーキ、ありますよ」
「・・・うん」

張り切ってきっと、誕生日ケーキを作ってくれたんだろうな。
嬉しいよ、もちろん。
嬉しいけど・・・

まだヒョクとふたりでいたいなー、なんて。
思ったりしてるワケなんだけど。
なんて言ってそれを伝えたらいいかな。

「リョウガ」

俺があんまり豊富じゃない言葉の知識を漁っていたら。
ソンミナヒョンがコンコン扉を叩きながら、ぴょこっと顔を出した。

「はーい」
「おいで。パーティーはじめるよ」

リョウクに向かって手を伸ばす。
微笑まれて、リョウクはぱちぱちと目をまたたかせた。

「え? でも・・・」
「主役がいなくっても、できるから」

そう言ってから初めて、ソンミナヒョンは俺とヒョクを交互にじっと見た。
確認でもしたみたいにちいさく頷いて。

「ドンヘ」
「・・・・・・なあに?」
「おめでと。でも、ほどほどに、ね?」

俺に固定された視線。
口角は上がってるんだけど、目は笑ってない。

それって優しさなの?
それとも警告なの?

わかんないけど、ヒョクとふたりでいるお許しは出たみたい。
リョウクはヒョンに手を引かれて連れて行かれる。

「・・・どう、なったの?」

よくわかんないらしくて、ぽやんとしてるヒョク。
サプリメントを手のひらに乗っけたまま、ベッドにちょこんと腰掛けてる。
なんだか可愛い様子に、顔が綻ぶ。

「プレゼントもらったんだ、ソンミナヒョンに」

リボンかけたい。

なんて言ったら、怒るかな。





End....
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