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Mammy's boy ※



ポタ・・・
唾液が零れてシーツを汚す。
口内に咥えこんだものの熱で、脳みそが蕩けてしまう。
そんな錯覚に陥りそうになって、わざと音を立てて啜った。

「ん・・う・・・」

深くて色っぽい声でキュヒョナが呻く。
あ、その声、もっと聞きたい。

「・・・キュヒョナ・・、いい?」
「は・・い・・、すごく・・」
「どうするといいか、ちゃんとゆって」
「え? ・・・あ、・・・はい」

一瞬戸惑いかけたキュヒョナだけど、すぐに気づいた。
逆らえない立場にいること。

「ん、ん・・・ッ」
「う・・、そこ、もっと・・」
「もっと・・なに?」
「舌で、して・・ください」

ちょっとだけ恥ずかしそうにしてる。
僕は満足して言われた通りにしてあげる。

「これで、いい?」
「あッ・・、はい・・先のほう、も・・」
「んー」
「ヒョン・・ッ、待って、くださ・・・」

舌にすこし力を入れて、表面をくまなく擦った。
そうしてから奥までぐっと飲み込む。
キュヒョナの長い指が、反射的なかんじで僕の頭を掴んだ。

喉の粘膜を使って、ちょっと強く締め付ける。
下半身の震えみたいのが、僕に伝わってきた。
射精感がせり上がってくる時の。

イクの?
だめだよ、そんなの。

根本のところを、指で輪をつくってぎゅっと締め上げた。
出したくても出せないように。
そうしておいてまた、吸い付く。

「・・ッ・・ん・・ぐ・・ッ」
「あ、あ、ヒョン・・ッ」

そうだよ、そうして。
余裕なんてなくして。
僕に触れてる時間が一番だって、刻みつけてよ。
大好きなオンマよりも。

髪をかき混ぜられてそう思う。
ああ、それには必要だよね。
もっと、強い記憶が。

「・・・ぁ・・う・・」

ねっとりと口内から引き抜いた。
できるだけ余韻が残るように。
どうなるのか期待して、キュヒョナの肌にちいさく鳥肌が立つ。

「まだ、だよ。我慢して?」

叱りながらキュヒョナの体に跨る。
手さぐりで、見つけた。
ふたつの体がひとつになれるところ。

「・・・・ん・・・あッ」
「あ、あ・・」

すこしの強張りのあとに、僕のそこはちゃんとひらいた。
こんなにおっきくなってるから、一度じゃムリかと思ったのに。
それだけ、体がキュヒョナを覚えてる。

一気に汗が湧き出る。
熱いのか、苦しくての冷や汗なのか。
それもよくわかんないけど。
どっちにしてもすごい圧迫感。

僕が余裕をなくさないように頑張らないと。
それじゃ、本末転倒だもん。

「動いちゃ、だめだからね」
「そう・・なんですか?」
「うん、だめ。僕が、するの・・・、ほら・・」
「あッ・・ちょ・・、ヒョンッ」

つま先に力を入れて、内壁をぎゅうっと狭くする。
キュヒョナはちょっと焦ったような顔をした。

「僕がいいって言ってから、イッて」
「え・・・?」
「勝手なことしたらどうなるのか、わかってるよね」
「でも・・、ヒョン、俺・・・」

知ってる、限界なの。
さっきさんざん口でしたんだもの。
だけど、それがなに?
ギリギリまで焦らすくらいしないと、意味ないでしょ。

「じゃあ、・・・また、こうしてあげる」
「う・・・、う・・」

すこし体を浮かせて、さっきみたいに付け根のところを指で押さえた。
眉を寄せて切なそうな顔をするキュヒョナ。
その表情、なんか、ドキドキする。

そう思ったら勝手に腰が動いちゃって。
ずくんと、下半身が重たい快感でいっぱいになった。

「ん・・、ん・・ッ、キュヒョナ・・ぁッ」
「締めな・・で・・、くださ・・ッ」

すごく気持ちよくなってきちゃったんだもん。
せめて、おっきく動かないようにしてみるけど。
浅いところが小刻みに擦れるのもよくって。

「ん、ふ・・あーッ、きもち・・いッ」
「ヒョン・・、ヒョン・・ッ」

キュヒョナの長い指が、僕の太ももに食い込む。
縋られてるみたい。
普段は僕が許してって叫ぶ側だから、変なかんじ。

キュヒョナを塞き止めてる人差し指と親指に、力を込めなおした。
気がゆるまないように。

それくらい、僕もイキたくなってる。

「出し・・たい? ねえ・・ッ、キュヒョナ・・」
「はい、もう・・限界・・・」
「じゃあ・・、お願い・・してよ・・・ッ」
「う、・・・えーと・・・、あ・・ッ」

困ってる顔がこんな可愛いなんて知らなかったよ。
でもさ、考えてみたら僕の方が年上なんだから。
意地悪されて泣くのが僕ばっかりな日常がおかしいんだ。

「ほら・・・はやく・・・ッ」

はやくしないと限界なのは僕もなんだけど。
それを知られるわけにはいかない。
虚勢をはるために、キュヒョナの胸をすこしだけ引っ掻いた。

「・・・堪忍してください、ヒョン・・」

語尾がちょっと震えたりしてる。
らしくなくて、とっても気に入っちゃった。

「うん、許したげる・・ね・・?」
「あッ・・あ、あ、ヒョン・・・すぐ・・」
「んッ・・・いいよ、出して・・・ッ」

輪っかの戒めを解いてあげる。
途端に加速するキュヒョナ。
でもそれは僕もおんなじで。

「・・・う、イキ・・ます・・・ッ、あ・・・ッ」
「ひあッ、んッ!! あっつ・・いいいいッ!!」

射精の瞬間、思いっきり下から突き上げられて、目が眩んだ。
直腸の奥で爆発する熱。

結局、なんだか甘えるみたいに悲鳴をあげてしまって。
僕は密かに悔しいなんて思いながら、快感にやっと身を委ねた。



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