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Be mine ※






「・・・・・・・おかえり」
「ただいま、ドンヘ」

ベッドに腰掛けたまま声をかけると、ヒョクチェは当たり前みたいに挨拶を返した。

「なんで電気つけないんだよ」

勝手に部屋に入り込んでたワケだけど、それに関しては気にしてる様子はない。

カチ・・・。
ヒョクの指先に入れられるスイッチ。

光を灯したことで、胸のなかも明るくなったらいいのに。
残念ながら、俺はそんな風には出来てない。

それどころか、裏返しでどんどん膨れる薄暗いキモチ。
ヒョクの屈託のない笑顔で。

「あー疲れたー」

ヒョクは上着を脱いでぽよんっと俺の隣に座る。
そのまま寝っ転がってうーんって伸びしたりして。

ああ、またそーゆーの。
無防備なそんな姿、それがあぶないっていうのにさ。

「・・・ヒョク」
「ん?・・うわ」

上から覆いかぶさるのに、なんの苦労もしない。
ちょっとびっくりして見上げてる瞳を、正面から捕まえる。

「ねえ。あれ、なに?」
「あれって?」

一日中ずっと渦巻いてる言葉を浴びせた。
ヒョクはぴんとこなさそうにきょとんとしてる。

「今日あの番組放送だったよ。見たんだけど・・・」
「あ、夏のヤツか。今日だったっけー」
「・・・なんであんなにあの子と仲良いワケ?」
「え?・・・そ、そう・・かな・・。別に普通だけど」

合間合間にヒョクは同じ事務所の後輩の男の子と、やたら楽しそうにしてた。
そうでなくても前にずっと共演してて気が気じゃなかったのに。

ヒョクはその名前を聞いて一瞬ビックリしたように見えた。
ほら、やっぱりなんかあるんじゃないの。

「普通じゃないよ。腰とか触るし」
「そんなん、お前だってされてた・・・じゃん」
「俺はされてないよ」
「嘘だ。俺だって・・・」
「なに?」
「・・・・・・なんでもない」

よくわかんないけどそっぽ向いちゃったヒョク。
なんでヒョクまで元気なくなんの?

「とにかく駄目なの。ヒョクは俺のなんだから」
「あ、ちょっと・・ドンヘ・・?」

分からせてあげよっか。
動けないように髪を掴んで、無防備な首筋に噛み付いた。

「・・・ッ!! いた・・いよ」

痛い?
俺はいつだってヒョクを見てるとココロが痛い。
ちょっとくらい、ヒョクだって俺で苦しんでよ。

「ヒョク・・・」
「あッ?!・・や、だ・・・」
「イヤなの? あの子には触らせるのに、俺はイヤ?」
「そ・・じゃなくって・・・・ッ、ん、あ!!」

撫で上げた下半身、その部分がピクンと反応する。
ああ、だってこうされてこんな風に応えちゃってさ、こんなのあの子に知られたらどーすんの。

「危ないよ。気づいてよ」
「危なく・・ないッ! ドンヘが、悪・・い・・・!!」
「俺?」

何ソレ。
ヒョクから目を離したから?
だったらもう、ひとりの仕事させないようにマネージャーにゆっちゃうよ?

「ゴメンね、俺の所為で。責任、取るから」
「んーッ・・ば、か!! だめ・・・ってば・・」

きゅうっと握りしめたら、もうなんか下着が湿っぽい。
溢れてきちゃった涙とおんなじくらい、そこもきっと蜜に塗れてる。

「あーあ、すっごい。もうこんな?」

軽い腰をひょいっと持ち上げて、邪魔な布を放り投げたら。
解放されたがって泣く先端が濡れて光る。

「ヒョクのカラダって、抱かれるためにできてるみたいだね」
「・・・ちょ・・と・・・ッ?! んんぅーッ!!」

その透明な粘液を指に纏わせて、後ろの入り口につっこんだ。
驚いて震えたその直後、ヒョクのそこはイヤらしい動きを始める。

「飲み込もうとしてる。ふふ、欲しいんだって」
「や・・・、あ、あッ、あーッ!!」

きゅるきゅると捩じ込むように、指のありったけまで押し込んでみる。
人差し指と中指を交互に動かしたら、ヒョクは早くも小さく痙攣した。

「ねえ、あの子だったらもっと奥まで指が届くと思うけど」
「ど・・ゆー・・いみ?」
「そーゆー指がいい? 俺じゃ足りない?」
「~~ッ そ・・・な・・・じゃ・・ッ」

ヒョクは息を吸うのに忙しくなって言葉が作れてない。
でも、頑張ってよ。
俺が聞いたらちゃんと答えて。

「ほら、もうちょっとだけ奥にもイイとこ、あるでしょ? 俺は指じゃ届かないの」
「い・・い、と・・どか・・・なくて・・・ッ」
「ウソだー。もっとってゆってるもん、この動き」
「ちが・・、ちが・・よ・・・ッ、はあッ!!」

すぐ強がるよね。
無駄だっていうのに。

「ちがくないじゃんちっとも。もう入れてほしそうだけど」
「あ・・・ッん・・うーッ」
「ねえ、どうすんのヒョク。イキたくないの?」
「んッ・・イキた・・・ッ、ドンヘの・・・ちょ・・だ・・・」
「俺のじゃなくても、どうせイケるんでしょ」
「え・・・? な・・にッ」

鏡台の上に転がってる香水の瓶が目に入る。
試験管みたいな形のガラスの塊。
これなら、届くかもしれないよね。

「いーのみつけた」
「・・・・・・どん・・へ・・・やだッ・・やだよ・・」
「なかすっごい熱いから、冷やしてあげる」

ね?と笑いかけると、怯えてるように目を見開く。
うわ、そんな顔初めて見た。

怖いの?
不安なの?
・・・・・・・でもその表情も可愛いよ。

引き出しに常備してるゴムをするりとかぶせる。
綺麗な水色のボトルは、白く覆われて光を失った。

「入るかなー? まあ、入るよね」
「ひ・・・・・あ・・・ッ・・!!」

指よりは太いけど、たいした大きさじゃない。
予想通り、瓶はあんまり抵抗を受けずにヒョクに刺さっていく。

「あれ? ここ? こっちだっけ」
「やーッ!! 回さ・・な・・・でッ!!」
「だってやっぱり勝手が違くてわかんない」
「じゃ、あ・・・やめ・・てぇ!!」

わかってるハズのなかの構図が、触感がないとわかんない。
ぐりぐりいろんな方向に探ってみる。
ヒョクは悲鳴みたいな声を上げて身を捩らせた。

「え、ちょっと待ってヒョク。なんでイキそーなの?」
「んーッ!! だっ・・て・・、あッ!!」

絶頂の手前、ヒョクが表す反応。
反り返ったつま先が宙を浮く。

どーしようもないね。
まだ探してる最中でこんなコトになっちゃうんだ。

「ほらやっぱり。むしろ俺の入れるより早いじゃん」
「そん・・な・・ッ、じゃな・・・ッ!!」
「別にいーよ。イキたいならイケば?」
「あ!!・・・ひ、ぅ・・・・ああああッ!!」

弓なりに反り返ってヒョクは弾ける。
自由に動かせてたボトルがぐんっと抵抗を受けた。
まさか割れないと思うけど、あんまり締めたら危ないよ?

「あー、お仕置きだねぇ・・・これは」

ねえ、そう思うでしょヒョクも。
こんなんでイっちゃうなんていけない子。

「限界まで・・・いこうか?・・・ね?」


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