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Wanna play doctor? ※







「結果を発表しまーす」

喜々として喋るドンヘ。
ベッドに体重をぜんぶ預けて、俺は右から左へ聞き流す。
だってホンキで付き合う余力なんてないよ。

「ドキドキしますねー」

うるさいなぁ。
ちょっとは休ませてよ。
汗で濡れた髪を掻き回す。

乳首でイっちゃうなんて信じらんない。
俺は死ぬほど恥ずかしい目に遭わされたっていうのに。
ドンヘはそのあとも妙な検査ごっこを続けた。

腰骨の周りとか膝の裏とか、ワケわかんないトコまで舐め回されて。
神経ばっかり敏感になって、もう感じるのにさえ疲れたんだから。
おかげでドンヘのがやっと入ってきてからの、一部の記憶が飛んでる。

俺、ヘンなこと口走ってないよね?
その空白が気になるけど、ヤブヘビになるのはイヤだし。
なによりもう、ぐったりだよ。

「ヒョク、聞いてるー?」
「・・・んー」

返事をしないといつまでも騒ぐのを知ってるから、適当に唸った。

「ヒョクの体にいくつ性感帯があるかー」
「う・・・うん」

ドンヘはちょんちょん俺の肩とか胸とかをつっついて言う。
そんなにもったいぶられると、思わず気になる。
べ、べつにそんなの、知りたくないけど!!

一応視線をドンヘに固定する。
でも、すっと息を吸ったあと、急にドンヘは眉を悲しそうに下げた。

「・・・・・・わかんない」
「はあ?」
「数え切れなかったの・・・」
「あ、そう・・・」

うるうる目を潤ませてる。
泣くトコロなのかそれは・・・

「だってヒョクってば、どこ触ったってよさそうなんだもん」
「う・・・」

さすがにどこだってじゃない。
痛いこともくすぐったいこともあったんだから。
だけど否定する気力がなくて、ぺちっとドンヘのほっぺを叩いた。

「ゴメンね。俺夢中になっちゃって」
「べつに・・・」

謝られても困るよ。
俺が望んだことはひとつもないじゃんか。

「次はもっとちゃんとしようねー?」
「ちゃんとって・・・」
「お医者さんごっこをだよ!!」
「・・・・・・アホか・・・」

叩くのをおでこに変更してべしべししてやった。
俺がいつそんなのするって同意したの?
勝手に約束すんな。

呆れて布団を手繰り寄せると、ドンヘはもぞもぞ入ってきた。

「ヒョクといっぱい遊びたいんだ、俺」
「・・・ふーん」

ふわぁっと極上の笑みを浮かべて、俺に絡みついてくる。
色々ツッコミたいことあるのに、胸がきゅうって痛くてできなかった。

・・・疲れたから、だからね。
自分に言い訳して、まだあっつい体を抱きかえす。
悔しいけど、ドンヘの体温は俺を癒した。




医療用のやたら本格的な聴診器を持ってこられて。
3日後、俺はドンヘのおでこをまた叩くことになる。




End......
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