ボーナストラック2 ※
「あ、あ・・・キュヒョナぁ・・・ッ」
ぐずるような声を上げるソンミナヒョンが、目の前の画面に大写しになっている。
テレビの上に取り付けたビデオカメラが、撮影している映像をそこに映すように設置したから。
「どう・・なってますか? ヒョン・・・」
後ろから肩を舐め上げて聞いてみる。
「んッ・・・入っ・・てる・・ッ・・」
「カメラ、ちゃんと見て」
「あ・・、キュヒョナの・・で、いっぱい・・だよぉ」
「よく・・・できました」
画面上のソンミナは壮絶なほどの色気をまとう。
自分で指示しておきながら、戸惑ってしまいそうだ。
後ろから突き立てるその度に、きゅうきゅうと反応して俺を追い立てる。
俺の顔がビデオにどんな風に映ってるかは、ちょっと心配なところだ。
「ひ・・あ!!・・そこ、もっと・・・ッ」
「ヒョンが・・・自分で、動いたらいいじゃないですか・・・?」
丸っこい腰がものほしそうに揺れる。
助けてあげるのは簡単ですけどね。
「うー、キュヒョナの・・・けち」
「こんなに、いっぱいあげてるのに?」
「だって・・・あッ!!・・んぅッ!!」
「ヒョンが欲張りなだけでしょう」
「ああッ!!・・そこ・・だってばぁッ・・・きもち・・い・・・」
わかってますって。
ある一点を突かれると一段となかが狭くなるんだから。
でも、今くらいイニシアチブを取らせて欲しい。
さっきからヒョンがすごすぎて、俺はひそかに動揺してばかり。
俺を欲しがって泣き叫ぶところを、あの機械に取り込んでしまいたいんです。
画面を見遣るとモニター越しに目が合う。
咄嗟に視線を逸らせるために耳に噛み付いた。
ちょっと恨めしそうにした目にやられそうになって。
ああ、ダメだ。
早くおかしくなってください。
俺が先にそうなる前に。
「こうしたら、自分でもっとできますか」
「う、んッ・・あ、・・・届・・く・・ッ・・ッ!!」
すこし浅く座り直して、ヒョンを乗っけるようなかたちにしてあげた。
即座に反応した内壁がそのまま、震えっぱなしになる。
「あ、す・・ごい・・」
そんな動きに俺は、あっというまに搾り取られそうになる。
暴発してしまわないように、脳みその片隅で数式を解いてみたりして。
「あんッ!!・・う・・あッ!!・・あ、も・・イっちゃ・・う・・・ッ」
「いいです・・よ。イって・・くださ・・・」
早く、早く。
ざわつく蠕動がひときわ大きくなるのを待っている。
一番収縮したところに注ぎ込んで、ソンミナを泣かせたい。
「あ!!・・きゅひょ・・な・・・ッ!!・・あッ!!・・ひあああッー!!」
「う、う・・・、ソンミナ・・・」
待ち焦がれた絶頂に手が届く。
ともすればギリギリと音がしそうなほど締め上げられて、俺は歯を食いしばる。
ぼろぼろに涙を流しながらなのに・・・
画面のなかのソンミナはうっすらと、笑った。
・・・どうしたって、敵わない。
存分に直腸を犯しきった後なのに、そんな気がしていた。