monopoly ※
「・・・ッ・・ぁ・・く・・ッ」
タイルに立てられるヒョクチェの爪。
力を込めすぎて指先が真っ白になってる。
「・・・大丈夫か?」
後ろからゆっくり犯していきながら、その手に自分の手を重ねた。
「・・は・・い、へい・・き・・ッ」
嘘つけ。
さっきから顔は見えないけど、ぽたぽた雫が垂れて床に落ちている。
それが涙だろうが汗だろうが唾液だろうが、辛くて流れてる事に変わりはないだろう。
そう言って緩めた所で、もうどうしようもないけどな。
「ヒョクチェ・・・」
「んッ!!・・ッ・・・ッ、は・・あッ」
耳朶に噛みつきながら名前を呼んでみる。
ただでさえ折れちゃいそうな細い足が、たまにガクガクと震える。
ああ、なんか俺・・・こいつに優しくしてやりたいのに。
嗜虐心を煽るこういう反応に、つい興奮してしまう。
「ちょっとチカラ抜け。できるか?」
「はあ・・ッ、あ・・んッ、・・ムリ・・です・・ッ」
「このまま最後までしたら苦しくないか? 俺手加減できねーぞ」
「い・・ですッ、いっぱい、揺らして・・ッくださ・・」
今まで女にも男にも、同じような台詞を言われたことはあるけど。
こんなに俺を、らしくなくさせるのはヒョクチェだけだ。
健気な言葉といやらしい体の反応に、胸がざわつく。
「泣いても・・知らねーからな」
「ヒョンに・・なら、・・・いいです・・・」
「じゃ、泣け」
「アッ!!・・んぅーッ・・あーッ!!」
声でけーよ。
廊下にまで響きそうなエッロイ声を、手のひらで押さえ込む。
ちょっと勿体無い気もするけど。
そうやって意地悪をすると、ヒョクチェの体は勝手に悦んだ。
きゅんきゅんと締め上げられて、さすがにごちゃごちゃ考える余裕がなくなる。
「う・・・、も・・出すぞ・・・」
「んぅーッ、ん、ん、・・・・・・ッ!!」
ひっきりなしに絡みつくその器官に、俺はありったけ注ぎ込んだ。
白い背中をしならせて、ヒョクチェはそれを受け止める。
足の力が一気に抜けたらしくガクンと崩れ落ちそうになって、俺は慌てて手を伸ばした。
「・・は、・・あ・・あ・・ッ・・」
「ちゃんと息しろよ」
支えられるように、正面から抱え直してやる。
浅い呼吸を繰り返すから、唇を捕まえて息を吹き込んだ。
「ふ、・・あ・・ひょ・・ん・・・」
「そうだよ俺だよ。めんどくせーから早くしゃきっとしろよ」
解放するととろんとろんの目で見てくるもんで。
下手したら赤面する直前になって、反射的に文句を言った。
「・・・ヒチョルヒョン・・・、好き・・」
「・・・・・・おう・・・」
勘弁しろよ。
これ以上惑わされたくなくて、適当に返事してぎゅうっと抱きしめた。