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教えて。 ※





「んー、美味しいー」
「リョウク、飲みすぎじゃない?」
「これくらい、へーきだよぉ」

個人活動でキュヒョナがいない夜。
リョウクが僕の好きなロゼワインを持って部屋にやってきた。
『ヒョンに飲んで貰いたくてー』なんて言ってたくせに、自分の方が調子よく飲んでる。

「だってキュヒョナいないと好きなおつまみ作れるしー」
まあね、それはわかるよ。
こだわりが強いあの子がいると、ワインとの相性ばかりを気にするから。
リョウクが妙に上機嫌なのはそのせいか。

「なんかあっついよー」
「うんうん。そんだけ飲めばねー」
凭れかかってくる体は確かに熱い。
無意識に撫でてあげていると、リョウクは僕をじっと見つめた。

「・・・レッスンしてよ、ソンミナヒョン」
「あ・・・、うん」

『レッスン』は例の約束。
成果が出て少しだけキスがじょうずになった。

言われるまま唇を重ねてみる。
すぐに絡みついてくる小さな舌。
こないだ教えた通りの、くすぐるみたいな動きをした。

「んッ、んー・・・」
リードを取られそうになって内心慌てる。
取り戻そうとして舌の先をちょっと噛んだら、リョウクの体は突然震えた。

「ふ・・、あ、わあ!!」
僕につかまったまま、リョウクはコロンとベッドに倒れる。
力が抜けちゃったみたい。
一緒くたに倒れ込んでびっくりした僕を見て、くすくす笑う。
ふわふわの布団に受け止められて、なんだか楽しそうだ。

「ヒョン、もっとー」
「んんぅッ」
かぷっとお菓子でも食べるみたいにキスされる。
薄い舌が口のなかをくまなく這い回る。
くっついた体が熱くって、ワインじゃないものに酔っちゃいそう。

「ふ・・、きもち・・い・・・」
「ん、・・うん」
やがてゆっくり唇を離したリョウクは、蕩けるような表情で呟いた。
頷く僕もきっと、似たような顔をしてると思う。

「もっと、いっぱい・・・教えて?」
泣いちゃうんじゃないかってくらい潤んだ瞳に見つめられる。
僕は誘われるまま手を伸ばした。

「・・・んあッ!・・ん・・」
僕の太ももに当てられてたその部分。
熱を持って解放されたそうにしてるから。
どうされたいのか尋ねるつもりで撫で上げたら、びくっと跳ねた。
同時にリョウクが女のコみたいな声を出す。

「どうしたら気持ちいいか、自分で知ってる?」
誘ってきたくせに、いちいちびっくりしてるように見えるから聞いてみた。
やっぱりまさか、ホントに経験ないの?

「・・・よく、わかんない・・・。昔してみたけど・・・」
不思議なものでも見るようにして、リョウクは自分のその場所を見下ろしてる。
まあ、僕も自分でするのはあんまり好きじゃないけど。

「じゃあ、探してあげる」
「はい!!」
結構・・・不健全なコトをしてる気がするんだけど、リョウクの返事は優等生みたいで釣り合いが取れない。
キラキラしてる瞳は嬉しさを物語っていて、僕の方がなんか恥ずかしい。
照れ隠しに、さっさとリョウクのズボンを脱がせたりして。

「ここ・・・は?」
「ん・・・ちょっと、くすぐったい・・」
「じゃあ・・このへん」
「んッ・・う、じんじんしま・・す・・・」
「すこし強くしてみる?」
「あ!!・・なんか・・・ッ、ヘンな感じ・・ッ」

先の方根元の方、なでたり握ったりこすったり。
色々してみたら何となく傾向がわかってきた。

「こうかな・・ねえ、こうやって・・したらイイ?」
「あ、・・あッ・・はい・・ッ」
多分見つけた弱いトコロを、重点的に攻めてみる。
リョウクは僕を見つめながら応えて、答えた。

「あ、ちょっと前兆みたいの・・・きたね?」
「ん・・ッ、そう・・かも・・・」
解放の準備をはじめているのが、僕の指先に伝わる。
リョウクの唇が、予兆に戦慄く。

「・・・いいの? しちゃって」
今さらすぎるけど、一応問いかける。
だって・・・イカされるなんて結構な経験だもん。
後悔されたりしたら、悲しい。

「うん・・・、ヒョンにして・・欲しいから・・・」
勘違いしちゃいそうなコトを言って、リョウクは微笑んだ。
そっか・・・、だったらもう、しちゃうからね?

「じゃあ、ほら・・・感じて?」
「んーッ、あ・・あーッ」
こんなコトをされてても、その声は歌うときとちょっとも変わらずに綺麗。
ライブの最高潮に似た高揚感で、僕はさらに彼を追い立てた。

「あ、もう・・・出るよね? 我慢しちゃ駄目だよ」
「うーッ、なんか・・あ!!、はじけちゃう・・あッ!!」
「いいよ。はじけなよ、リョウガ」
「~~~ッ!! あーッ!!」

華奢な肩を揺らして、リョウクはとうとう吐精した。
タイミングを合わせて、手でうまく受け止めてあげる。

「・・・イケたね。いい子」
「ソンミナ・・ヒョン・・・」
空いた手で髪を撫でる。
リョウクは親にそうされた子供の顔をして見せて。
それからふっと意識を手放した。

可愛いな。
・・・この顔を一体、誰に見せたくてこんなコトしてるんだろう。
そう思ったら心臓のよくわかんないトコロがチクっとした。

「・・・?」
なにこれ。
ヘンなの・・・。

僕はリョウクに毛布をかけてあげながら一緒に眠ってしまうことにした。
だって正体不明な気持ちに、目が回りそうなんだもん。
すうすうと規則的な呼吸に合わせて大きく息を吸ったら、ちょっとだけ落ち着いた。


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