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ガチャガチャ、バタン、ドタドタ、ガッチャン!!「うわ、危な!!」、ドタドタ。
玄関の方から近づいてくるたくさんの音。

明らかにドンヘヒョンだ。
さすがヒョクチェヒョンのことになると早い。
「ヒョク!!」
転げる勢いで飛び込んできた。

「早くしないとヒョクチェ、イっちゃうよ」
ふるふると右手を震わせながら、どこか人ごとのようなソンミナヒョン。

「いらっしゃいませドンヘヒョン」
ベッドの上のふたりをよく眺められる椅子をギコギコ揺らす俺。

ドンヘヒョンはそんな俺たちには目もくれず、
「どん・・へ・・・ッ」
ふにゃーっと泣き出すヒョクチェヒョンしか見ていない。

「ヒョクうううう!!」
スライディングに近いかたちで、ベッドサイドまでひとっ飛び。

「なんでいつも俺が来る前にしちゃうのおおお」
「今回は僕じゃないよ、キュヒョナにやれって言われたんだもん」
「もん、じゃないよおおお~ 俺も最初から見たい!!」
「・・・い・・から、ねえ・・・助けてぇ・・ッ」

ソンミナヒョンにぎゃいぎゃい文句を言うから、ヒョクチェヒョンが焦れてる。
そうですよ、泣きながら耐えてたんだから、助けてあげてくださいよ。
というか早くヒョクチェヒョンがイクとこ見させてください。

「あ、ごめんねヒョク。すぐしてあげる」
「・・ん、ばか・・・はや・・くッ」
ドンヘヒョンはベッドに這い上がってにっこりとした。
限界が本当に近いらしいヒョクチェヒョン。
すぐに恋人の胸に縋り付いた。

「はーい。じゃあバトンタッチ」
「うん、任せて」
「あ!!・・あ、んんッ!!・・んーッ!!」
「へえ、やっぱりドンヘヒョンがいいんですね」

なんだか感心してしまった。
ドンヘヒョンの手のひらが触れた途端に、さっきまでより3割増しに反応してる。
我慢してた分の箍が外れたとはいえ、顕著に現れるものですね。

「ここなの。くりくりしたげると、イイんだって」
「ひあ!!・・んッ、ああーッ」
「わう、ホントだー」
一気に駆け上がってくヒョクチェヒョンを、前と後ろからふたりで眺めている。
ああ、非常にいい光景ですね。

「や・・・ぃやッ!!・・もお、イクぅーッ」
「いーよ。いくらでも」
「~~~ッ!! ア!!・・あ、ああーーッ!!」
ドンヘヒョンの肩に顔を埋めて、ヒョクチェヒョンはあっさり絶頂を迎えた。
ドクドク、吐き出す度に同じタイミングで腰が震える。

「うーわ、ヒョクチェ・・・すっごいよさそう・・・」
ソンミナヒョンがぽつりとそんな感想を漏らす。
はい、同感です。
こんなに過敏に感じてくれたら、そりゃあ楽しいでしょうね。

「う・・・う、あッ!! も・・・触んない・・で」
「えー、だってまだビクビクしてるのにー」
「平・・気・・・だから、んッ、放し・・て!!」
「・・・・・・はーい」

そんなやりとりをしているふたりの後ろで、ソンミナヒョンは目をきょろきょろさせている。
自分も早くして欲しいって、思ってるでしょう。
俺を見たらそれがバレるから、わざと逃げ回ってる。

「ソンミナ」
「う、・・な、なに?」
ほっぺが真っ赤っかになってる。
可愛いので、望みを聞いてあげますね。

「こっち、来てください」
「・・・・・・うん」
自分のベッドへと招き入れた。
ドンヘヒョンとヒョクチェヒョンは向かいのベッドでペタペタとくっついている。
まるでネコ同士みたい。

「おふたりもお好きにどうぞ」
声をかけたら、ドンヘヒョンがパッと顔を上げる。

「このまま、同じ部屋で、すんの?」
怒っているのか喜んでいるのか、そのまんまるい目からは読めないけれど。

「はい。そのつもりです」
とりあえず予定は伝えてみる。

ドンヘヒョンはすこしの間うつむいて、考える仕草をした後。
「キュヒョナ。あんまヒョクのコト見んなよ?」
物怖じしない彼らしく、肯定の返事をくれた。

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