Teddy bear 2 ※
「んーッ、あッあッ・・あー」
後ろから手を回して、そこをいじくり回したらビクビクと震えた。
同時にとろとろの粘液がたくさん吐き出される。
「クマちゃん、濡れちゃいますよ」
「え?・・あ!・・うん、ん・・・」
胸のところで一生懸命に抱え直している。
「キュヒョナぁ・・ッ、もう・・・欲し・・」
「もうですか? もう少し堪能したらいいのに」
「や・・・、いいの、欲しいのー・・んあ、アッ!!」
親指でくるくる先端を撫で回したら、軽くイったのかくぷっと溢れた。
あー、すごいぐしょぐしょ。
もう、いつイってるのかもわかんないですね。
「じゃあ、はい。おいで」
「う、・・・これは、やだッ」
腰掛けた俺の上にそのまま腰掛けるように導いたら、ふるふる首を振った。
覗き込むと、ちょっと不安そうな横顔。
「なんでイヤなんですか?」
「・・うまく動けない・・もん」
「なんで動けないんですか?」
「だって・・・すごい、深い・・から」
困るふりなんてしなくていいのに。
そんなコト言って、本当は焦らしてるんですか?
「深いの、好きなくせに。ほら、いいから早く」
「んッ?!・・あ、あーッ!!、ひんッ」
ぐいっと引き寄せて、少々無理やりに押し込んだ。
それでも少しの抵抗だけで、ヒョンのそこは俺を飲み込みはじめる。
あとはもう、引き込むような蠕動。
ああ、もう眩暈がしそうです。
「ソンミナ・・・」
「く、うんッ、・・あんんーッ」
ガクガクと体を震わせて、ヒョンはあっという間に快感の波に呑まれた。
・・・これなら、そろそろ・・・いいだろうか。
「ちゃんと、持ってくださいよ」
「あ、う・・・うんッ、ごめ・・なさ・・・」
落っこちそうになっていたテディベアを、ヒョンの胸に押しつけるついでに・・・
尻尾のスイッチをこっそり入れた。
ねえ、いい声で鳴いてくださいよ?
「ソンミナ、いいですか?」
「んう・・・いい・・ッ、きもち、い・・・、あう!!」
「どんな感じなんですか? ここ・・・」
「・・・あっついので・・掻き回されて、・・喜んでる、よぉッ」
ふふ、さすがソンミナ。
文句なしにいやらしいです。
俺は密かに満足しながら、その体を一番上まで連れて行く。
「ん、もう・・・イキます・・よ?」
「きて、このまま・・・出してッ」
「こんな奥で・・・大丈夫ですか?」
「奥・・が、いいッ・・あ、早くううーッ!!」
切羽詰った様子でヒョンはテディをぎゅうっと抱きしめる。
限界なのは俺もです。
搾り取ろうとする内壁の動きに、身を任せた。
「う、・・あ、・・・ッ」
「~~~ッ!!・・あああッ、キュヒョナあああ!!」
泣き声混じりに喉を震わせて、そんな風に名前を呼ばれたら。
吐精の途中でさえまた、欲しくなっちゃうじゃないですか。
その声がどこまでも、俺を駄目にするんです。
*
「・・・ソンミナ?」
乱れた髪を撫でて、試しに呼んでみる。
けれど、ピクリとも動かない。
存分に注ぎこんだんだから、無理もない。
眠ったというよりは失神に近いかたちで、ソンミナヒョンは意識を閉じている。
充分それを確かめてから、その胸にくっついているテディベアをこちらに引き寄せた。
かるく頭を叩いたら、うんうん頷いているように見えた。
共犯、ありがとう。
右手のなかに隠されたスイッチを押す。
『や、あああッ、ひゃあ・・んッ』
可愛らしいふわふわのテディは、録音されたものを忠実に再生する。
多少さっきよりくぐもったソンミナヒョンの声。
ぎゅうぎゅう抱きしめていたからだろう。
それもなんだかリアルで、胸がざわざわするほど扇情的だ。
上出来だよ。
動物かなにかだったら上等な餌でも与えたいところ。
なにもできないからとりあえず、毛足を整えるように顔を撫でてあげた。
ヒョンはいつ気づくだろうか。
ヒョクチェヒョンは、あのクマの機能を内緒にしている。
思いがけずバレてしまった俺以外。
『好きぃッ・・きゅひょ・・な・・ッ、あ・・んぅッ』
人生最高のプレゼントですよ。
本人は知らないだなんて、いささか不思議な状況だけれど。
・・・ああ、でもヒョンに聞かせながらするっていうのも、捨てがたいし。
その前に、どうにか永久保存する方法を考えないと。
真っ黒いクマの瞳には、まだまだ眠れそうにない俺が映っていた。
End・・
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