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LIGHT BLUE



空詩「ねえねえ真飛、ちょっとこっち」
真飛「はい」

部活終わりに突然、空詩に呼ばれた真飛くん。


空詩「最近茉優と何かあった?よく一緒にいるけど」
真飛「…ないことは、ないですけど」
空詩「いや、俺の勘が当たってるのならだけど、茉優のことだからそこまでいくとヤっててもおかしくないなって思ったんたけど」
真飛「ビンゴです」
空詩「まじか。それならこれから暇?ちょっと話したい」
真飛「いいですよー。」


ということで、いつもの学校近くのカフェに向かった2人。実は珍しい組み合わせ。



真飛「てか何でわかったんですか?」
空詩「元々幼なじみってのは知ってたけど、それにしても最近2人が絡んでるとこよく見るし、今日暇?とかやり取りしてるのも聞こえちゃったし。」
真飛「ちなみに先輩と茉優ちゃんはどういった関係を…」
空詩「あ、俺?茉優がそうなった原因って言ってもおかしくないかな。」

真飛が今、年上の幼なじみである、茉優ちゃんと色々とあるようで。茉優ちゃんは、結構男の人と行為をすることが多いらしいが、その発端は空詩だと言う。

空詩「というか、俺は当時好きだったんだよ。茉優のことは。それで、すごい辛そうにしてた時に相談乗ってあげて、そのまま抱いてしまった、って感じで。それをきっかけに茉優が辛いこととかあったら男に抱いて貰えれば良いって気づいたって。」
真飛「へええ…。」
空詩「真飛はどんな流れだったの?」
真飛「俺は、たまたま用事あって家に上がった時に、そういう経験ある?って話になって、したことないって言ったら、じゃあしてみる?みたいな流れです」

空詩「てかめちゃくちゃ話しづらいこと聞いてごめんね」
真飛「いや、むしろ誰かに話したくても話せなかったので…」
空詩「中々話しにくいよね。俺もこの話、クラスの友達しか言ってない」
真飛「先輩は、茉優ちゃんとは今はどうなんですか?」
空詩「今?何も無いよ。俺が関係切ったからね。夏休みから10月くらいまでの話だし。」


そんな空詩も、今は何も無いようだ。


真飛「人って色々と変わりますね…。」
空詩「そっか、幼なじみだから余計に思うんだね。」
真飛「でも逆にそれが俺の気を持っていかれたというか…。色気やらなんやら」
空詩「確かにあの人は男を誘えるくらいの気は感じる」
真飛「だから俺も続いてんですよ……」
空詩「恋愛感情とかそういうのは…」
真飛「ないんですよねそれが。」
空詩「あー。今後の可能性とかは?」

真飛「ないことはないかなーってところですね。分からないです、これだけは」
空詩「まあそこまでいってもいかなくても自分次第だけどね。」
真飛「でも今の俺の状況ってあんまり周りからよく思われない状況じゃないですか」
空詩「…でも別に良いと思うけどね。それだけの関係持ってる人って身近に沢山いるし。柚斗先輩とかがあんなにいじられてただけで。」
真飛「まあ行為自体が高校生らしくないじゃないですか」
空詩「そうだな。」

彼らはまだ高校生。大人なのか、子供なのか。


空詩「でも別に周りにも迷惑かけてないし、本人たちが良いならそれで良いと思うけどね。だから真飛が今の状況のままでいいって思うならそれでいいと思うし。俺は嫌だったからそこまでの関係は切っただけだし」
真飛「嫌だったんですか?」
空詩「って思うしょ。発端俺なのにね。でも好きって気持ちがあったせいで、このままで良いのかな、とか考えてたから。何なら告白もしてるからね。振られたけど」
真飛「なるほど…。そう考えたら、今は良いけど後々どうなるか、ってところですよね」

空詩「人それぞれだと思うけど。真飛って恋愛経験どれくらい?」
真飛「中学の時に1人付き合ったことあるくらいですね、」
空詩「まあそんなもんだよね。俺も前までは似た感じだったもん。大人な恋愛ってハードル高すぎよ」
真飛「よく先輩とかしてますよねそういう恋愛」
空詩「それな。よくできるよね」

ソフトテニス部にも、話の流れが大人な恋愛をしている人だっていますからね。例えば誰だろう、最近だと輝とかじゃないか。


真飛「でもちょっと世界広がった気はしますね」
空詩「そりゃだって思わぬタイミングで童貞捨ててまでね、」
真飛「1番はそれなんですかね」
空詩「人生の転機というか、そんなんだと思うけどね。」
真飛「…確かに。俺は当てはまりますね。」
空詩「まあ真飛がヤリチンにならないことを祈るわ」
真飛「いや分かりませんよー。」

空詩「気持ちよさを知っちゃったら後戻り出来ないって?」
真飛「まあ言いたいのはそんなことかもしれませんよ。」
空詩「イケメンは違うね。真飛なら自然と女の子寄ってきそうだし」
真飛「俺よりイケメンな人に言われたくないですね」


彼らは星の里高校ソフトテニス部の中でもかなりイケメンの類に入る2人ですからね。



空詩「とりあえず真飛、何かあったら誰かに相談しなよ。1年は知ってんの?」
真飛「陽と青葉には相談がてら話したのでその2人は知ってますね。ただあいつらそういう噂話大好きだからどこからどこまで広まってるのか。」
空詩「んね。例えば陽が彼女出来た時も本人言いたくなさげだったのに一瞬で広まったらしいからね。でも青葉が知ってるなら心強いじゃん」
真飛「確かにあいつはその辺の話は相談しやすいですからね」


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